人面獣心【TH】 (ページ5)

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謝るって決めたのに、次の日いざ会社に来てみるとテヒョンさんと会いませんように。そう心の中で願っている自分がいる

何故そんなことを願うのかは言うまでもない

謝らなければ、、でも会いたくない

2つの事を考えながらパソコンに向かって文字を打っていた

気がつけばお昼がすぎ、そして外の景色は真っ暗

私はテヒョンさんに会うことも無くただ1日中パソコンに向かって作業をしていただけだった

もうこんなに真っ暗だ。テヒョンさんはいつも定時で帰られるんだからこんな時間には会社に居ないだろう

謝る機会を1度逃せばどんどん謝りずらくなる

だけど、今日はもう遅いし、明日。また明日謝ろう

こんな言い訳を自分に言い聞かせて今日は帰ることにした

エレベーターに乗って1階のボタンを押す

扉が閉まりそうになった時扉の間から手が伸びてきた

『？！』

驚いて言葉が出なかった

TH｢すみません！乗せてください｣

間違いなく彼の声だった

扉が開いた瞬間テヒョンさんははっと驚いたような顔をした

でも、すぐにいつも通りの表情に戻って

TH｢奇遇だね。昨日も今日も帰る時間が一緒って｣

可愛らしく笑った

ここしか無い、そう思った

『テヒョンさん。あの、昨日はすみませんでした！せっかく送って頂いたのに途中で帰るなんてありえないですよね。私、、』

しばらく沈黙が続いた

TH｢うん。ほんっとにありえない。｣

『すみません、、』

TH｢違うよ。僕がありえないの｣

『え？』

TH｢昨日のことは完全に僕が悪いから。Aちゃんに気まずい思いさせてごめんね。｣

『いえいえ私の方こそ、本当にすみませんでした！』

TH｢Aちゃんってこの後暇？｣

『はい、特に予定は無いです』

TH｢じゃあ、飲みにでも行く？｣

『、、行きましょう！行きたいです』

彼は満足そうに笑った

テヒョンさん、僕がありえないってどういう事ですか？

それだけが私の心の中で引っかかっていた