恋愛戦争 (ページ47)

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恋愛戦争ページ47

貴『…はぁぁ』

佐「まさかここまで噂が広がっていたとはね…」

佐藤の部屋に２人で集まり、先程の中島と増田

の事を話していた。

佐「もうお試し期間も、終わっちゃうね」

貴『…うん。ありがとうね』

佐「あっ、そうだ！」

いきなり大きな声を発した佐藤。

佐「デート！デート行こう！」

＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿

佐「じゃ、行こうか」

はい、と左手を差し出す。キョトンとする

A。佐藤は、

佐「手、恋人なら手くらい繋ぐでしょ」

と、真顔で言った。

貴『う、うん。わかった』

差し出された左手に右手を重ねる。

佐「良い子だね、じゃあ行こうか」

………

貴『…映画？』

佐「うん。前から見たいって思ってたのが

あったから。多分Aちゃんも気に入って

くれるとおもうよ」

ほら、あれ。壁に貼ってあるポスターを繋いで

いる手で指す。

繋がれたいつの間にか恋人繋ぎになっていた。

貴『っ…////』

佐「…じゃ、チケット買って入ろうか」

………
佐藤Side

俺が見たかった映画、、まぁ要するにラブスト

ーリーなんだけど。ちょーっと大人な感じの映

画なんだけど、マリウスがいい！って熱弁して

てちょっと興味を持った。

《僕は君のこと＿＿＿ｷｨｨｨｨｨ…ﾊﾞﾝ!!》

マリウスから聞いた話だと、この話は、恋人の

男側が事故に遭って記憶がなくなってゃうって

話らしい。最終的にはハッピーエンド、まぁ、

これが普通だよね。

貴『…///』

横目でAちゃんを見ると、何故か顔を真

っ赤にさせていた。なんで？

あー…手、繋ぎっぱなしだった。ちょっとは俺を

男として意識してくれたって事かな？

きゅっと彼女の小さな手を握りしめるとそれに

応えるように彼女も握り返してくれた。

お試し、なんて言わないで普通の恋人になりた

い。キスだって、そーゆーことだってしたいと

思うし、、俺だって男だもん。

屋敷の中で、一番危険なのはやっぱり増田さん

かなぁ…小っちゃい頃から一緒って言ってたし…

あ、でも逆にもう兄妹みたいな感じだから恋愛

感情とか抱かないかも。

健人君も危険だな。格好いいし、王子様みたい

だし。

どうやって、俺の物にしようか、、

《私には…あなただけなのに＿＿》

映画みたいにハッピーエンドで終わるような

恋じゃない。

考え事をしていたら、あっと言う間に映画は

終盤になっていた＿＿＿＿＿