恋愛戦争 (ページ45)

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恋愛戦争ページ45

手「俺、さ、Aが…好きなんだ。」

貴『…え？』

手「冗談ナシに、俺はAが好きだよ」

冗談は止めて、そう言いたくてもこの手越の

真剣な顔、冗談なんかじゃないと言っている。

手「身分が違いすぎるけど、それでも恋は止め

られない。恋ってそういうものでしょ？」

貴『…う、ん、、』

手「俺だったら誰よりもAを愛するし、

幸せにする。付き合って、後に一緒になろ？」

混乱する頭。Aの頭は爆発寸前だった。

貴『…ごめん、手越君とは私…』

手「…俺、諦めないから。絶対振り向かせる」

待ってて、といって走り去っていった。

……

貴『…恋…』

手越の告白から数週間が経った。

お互い、やっと元の形に戻ってきたように見え

た。それでも、手越はAへのアプローチ

は辞めなかった。

貴『…はぁ…』

佐「どうかしたの？溜め息なんて」

学校の昼休み。久々に登校してからはここが

２人のお気に入りのばしょになっていた。

貴『勝利君…なんでも…』

佐「なんでもないわけないでしょ。いいから話

して？」

優しく微笑む。

佐「手越さんが…いつの間に」ﾎﾞｿｯ

貴『？何か言った？』

佐「ううん、それで返事はしたんだ？」

恥ずかしそうにこくんっと首を縦に振る。

佐「そっか。あれなの？Aちゃんにはも

う心に決めた人が…」

貴『いない！！』

そ、そう。と若干目を丸くした佐藤。

佐「ならさ、俺と試しに付き合ってみない？」

貴『へっ？！つ、付き合う？！』

暖かくなった風が２人の頬を撫でる。

佐「これで恋愛を知れたら、良い経験になると

思うよ？」

貴『でも…』

佐「そ、でも本当に交際するんじゃ無くて、あ

くまでお試しってこと」

貴『そ、それってどの位の期間？』

そーだなぁと腕を組んで悩む体制になる。

佐「まずは３週間くらい？」

こてんっと首を曲げどうかな？と同意を求める

ように質問を投げかける。

貴『う、うん。そ、そのくらいなら…』

佐「じゃ、３週間、よろしくね」

貴『こ、こちらこそ』

２人からは死角だったが、、屋上には数人の生

徒が居た。２人の会話は全て聞かれていた＿＿

＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿

昼食をとり終えた２人は教室に入るなり生徒達

に取り囲まれた。

女子「Aちゃん！しょーり君とつき合っ

てるって本当？！」

貴『えっ？』

男子「隠しても無駄だぞ？！勝利！どうなんだ

よ！！」

佐「…＿＿＿」