恋愛戦争 ページ38
菊地Side
菊「っ、ｹﾞﾎｯ…なに、しやがる…！」
女「こんなんでへばっちゃうんだぁ〜」
あのケバい女の前にはごつい男が沢山。
見た感じ２０人以上はいるだろ。。
菊「俺の、ｹﾞﾎｯ…妹達は、、何処だよ、、」
女「弟妹ぃ？知らなぁい、」
ゴミを見るような目で見下してくるこの女は
相当なゲスなんだろう。
強まる雨の中、俺のものか誰のものか、赤い液
体が水溜まりを濁す。
菊「何処に居んだって聞いてんだよ！」
女「そんな怒らないでよ、煩いわね。あんた
達、やっちゃって」
やっちゃって、その一言で男達は俺に飛び掛か
ってきた。
鉄パイプで背中を思いっきり殴られる。クソ…
菊「な、にしやがんだ！」
俺は鉄パイプを男から奪い男達に反撃。
なんだ。数だけか。個々の力はそんなに強くな
い。助かった。。
こんか安易な考えが仇となるなんて、この時の
俺は気がついてなかった＿＿＿
ｶﾞｯ…
菊地Side終了
増田Side
増「Aー！！何処行ったー？」
Aが消えた。今まで隣に居たのに。
手「A〜？おーい？」
さっきまで握られた手が寂しく感じる。
懐中電灯を取ってブレーカー上げに行った時に
は居なくなってた。懐中電灯も。
冷静に考えて菊地を探しに行ったんだと思う。
こんな雨の中傘も差さずに、だ。
増「くっそ…探しに行くか。誰か…オイオイ。こ
の人数で行くのかよ」
振り向くとそこには懐中電灯片手に全員が行く
気満々、といった表情。
増「何人か残れよ」
中「じゃあ…」
皆「「じゃーんけーん…」」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿
増「じゃ、行ってくるわ」
マリ「行ってらっしゃーい」
中「本当に大丈夫？」
佐「まっ、任せて下さい！」
行くメンバーは俺、手越、佐藤、小山、松島。
残るメンバーは中島、マリウス、加藤。
小山は少し心配だが、このメンバーなら大丈夫
だろう。多分。
中島達にあとは頼んで家を出る。
街に下りると人一人居なかった。寝静まった街
に俺たちの足音だけが聞こえた。
佐「増田さん、あれって…」
急に立ち止まった佐藤が指差す方には大きな男
数人と一人の女。それと…
増「…菊地…」
大男に担がれている菊地。抵抗もせずだらーん
となってる。奥からまだまだ出てくる男達。
その中にもう一人少女…
増「A！？！？」
一斉に振り向かれ見事に見つかった。
やっちまった…
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作者名：高宮 幸 | 作成日時：2017年3月21日 21時
