恋愛戦争 (ページ36)

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恋愛戦争ページ36

数日後、驚くほどの回復力を見せたマリウス。

が…未だに記憶は戻らない。

マリ「本当迷惑かけてごめんね」

貴『ううん、家族が増えたみたいで楽しいよ』

広い厨房にはクッキーの甘いバニラの香りが充

満する。

貴『わー♡美味しそう』

マリ「ほんとだ～上手く焼けたね」

まるで乙女の会話だ。とても180越えの大男と

は思えない。

貴『次はカップケーキでも挑戦してみよっか』

マリ「あ、前可愛いカップみかけたよ～今度買

いに行こっか」

マリウスが家に来て数日、ずっとこの調子で

ある。乙女のような趣味を持ち合わせていたマ

リウスはすぐにAと意気投合。

二人の距離はぐっと近づいていた。

貴『今度お友達とも作りたいな…』

マリ「わぁ～♡お友達？いいね！呼ぼうよ！」

一緒に作りたいね～とますます盛り上がる。

貴『よしっじゃぁおやつにしよっか！』

マリ「おー！」

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サクッと一口、クッキーをかじると口に広がる

バニラの風味。

中「ん、段々上達してきたね、美味しいよ」

佐「サックサクだぁ～」

松「チョコも良いね～」

増「まぁ、なかなか…」

菊「まぁいけんじゃね？」

只今留守中の小山と加藤を除く7人でお茶のみ、

最近の恒例行事となった。(いつもはコヤシゲ

も一緒)

菊「ふぅ…俺ちょっと出かけてくるわ」

貴『え？どこに？』

菊「秘密」

素っ気なく答えるとそそくさと出て行った。

中「多分なにも買ってこないよ」

クスクス上品に笑う中島。

貴『？変なの』

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菊地Side

暑苦しいＹシャツのボタンを少し開ける。

最近段々と暑くなってきて、、執事っつーのも

中々大変だ。

財布を持って屋敷を出る。すると容赦なく降り

注ぐ太陽の光。暑い。なんで長袖なんだよ…

今回は服と装飾品を見に来た。

この前屋敷の前でやってた喧嘩に首突っ込んで

ボロボロにされたからな。服だけ。俺はなんと

もねーから、

よく来る服屋。結構いいもんあるからな。

すると目に付いた1着のワンピース。

淡い紫と青の刺繍な施されたワンピース、あい

つに似合うだろうか。

あれ、でもなんか服をプレゼントするときの意

味、確か脱がすためとかなんとか…

、、、買おう。

その後、適当に自分の服をみたがめぼしい物は

無く、渋々帰ることにした。

ワンピース？勿論綺麗に包んでもらったよ。。