恋愛戦争 ページ35
手越Side
手「まっすー！」
増「…なんだうるさい。」
鬱陶しそうに睨むまっすー
手「りょーり！作って！」
＿＿＿＿＿
増「って、頼んできたの、お前だろ！ちょっと
は手伝えよ！」
フライパンを華麗に返す。
手「いやーほら、俺料理は壊滅的だから♡」
増「皿出すなりなんなりしろよ」
じとーっと睨む。
手「ｸﾝｸﾝ美味しそう！なに作ってるの？」
増「パンケーキ、普通の。」
目の前に差し出されたのはふっくらときつね色
に焼かれた美味しそうなパンケーキ。
俺が食べたい。。
手「ありがと！もらってくー」
＿＿＿＿＿＿＿
マリウス王子が眠る部屋に向かう。
手「〜♪」
部屋の扉を開けるとそこには……
ﾊﾟﾘｰﾝ…
手「！誰か！誰か！！」
事態は急変、手に持っていたお皿を落とし走る｡
手「まっすー！」
増「あ？」
上がった息を整えつつ懸命に話す。
手「あいつが！」
騒ぎを聞きつけ皆が部屋に集まる。
菊「とりあえずA、、」
貴『はぁはぁはぁ…ごめっ、ケホッ』
酸素が上手く回らず咽せるA。
焦らせちゃったかな、、
貴『マリウス王子だ倒れたって…はぁ、』
中「そうらしい、医者は？」
医者「はぁ、お待たせしました」
＿＿＿＿＿＿
医者「ただの気絶ですよ」
固く瞼を閉じうなされているマリウス王子。
マリ「ぅ、あ、」
医者「お話に聞くと、記憶がない、とのこと
で？」
貴『はい…目が覚めて自分が誰なのか、と…』
医者「そうですか…あ、もうこんな時間…」
腕時計と壁掛け時計を見比べ時間を確認する。
医者「では、次の診察がありますので、目が覚
めたらまた呼んで下さいね」
柔やかな笑みを絶やさず去って行った医者。
貴『…はぁ……良かった…』
ふらっと倒れ込むA。。
菊「っと、危ねぇ」
持ち前の反射神経で受け止めた菊地。
菊「大丈夫か？」
貴『んー…なんとか、、あはは…』
嘘つけ、脚、ガクガクだし。。
貴『菊池さんごめん、、』
菊「無理すんなって、寄りかかってろ」
貴『ごめんなさい…』
申し訳なさそうに目を伏せる。
そういえば…
手「まっすーごめん。お皿割っちゃった」
増「はぁ？！」
手「焦ってて忘れてた」
増「はぁ…」
肩をガクッと落とす。
貴『早く目、覚ますと良いな』
菊「だな、」
それから数時間後、目を覚ましたマリウス王子｡
それをみて安心したなんて誰にも秘密だ。。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：高宮 幸 | 作成日時：2017年3月21日 21時
