恋愛戦争 ページ4
引き続き貴方Side
貴『…貴久?』
増「…ぁ?なに…」
くっついてる背中がヤケに熱い。
貴『貴久、ちょっとソファに…』
ぇーと力弱く項垂れる貴久。
増「…よいしょ」
ソファに座り込む。
貴『ちょっと失礼、』
手をおでこにくっつける。
増「ぇ、なに、」
貴『わっ、あっつ!熱スゴいよ?早く部屋に…』
増「ぅーん…」
気怠そうに立ち上がり私に抱きついてくる。
貴『貴久、歩ける?』
うんと小さく返事が返ってきた。
増「やべぇ…」
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あの後、何回か転びそうになりつつなんとか
貴久の部屋に着いた。
増「ゲホッ…ゲホッゲホッ…」
貴『大丈夫?!』
皆とは少し違うようなこの症状…
流石に心配になり医者を呼んだ。
貴『お医者さん呼んだから、もう少し…』
増「ケホッ…」
ピーンポーン…
貴『あ!来たかも!待っててね貴久!』
扉を開け玄関まで走る。
増「…ハァ…」
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医者「いやー、これは完全に風邪だね。」
前回来てもらった医者とは他の医者を連れてき
た。
医者「辛いかもだけど、しっかり食べて、しっ
かり寝れば治るよ。あ、薬もね。」
どうやら普通の風邪、らしい。よかったぁ…
増「ありがとうございます」
一応咳止めや解熱剤をもらい医者は帰っていっ
た…
貴『…ふぅ良かった。』
増「だな、死 ぬかと思った」
縁起でも無いこと言わないでよ、、
貴『まぁ、辛いけど頑張ってね、餃子、ちゃん
と作るからね』
頼む、簡潔に一言。
増「ご飯前になったら起こして、、」
貴『うん、おやすみ』
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トントントントン…
貴『…』
自分一人の厨房にはただ具材を切っている音が
響いている。
餃子なんてなんか久々に作る気がする。
いつも皆が作ってくれてたから。
なんだろ…こんなに皆苦労してご飯作ってたん
だ、朝昼晩と…有難いな…
あ、でも…
貴『流石に貴久なら食べられると思うけど…皆は
お粥の方がいいかな…』
冷凍しておけたっけ…
今日の屋敷はなんか静かで違和感です____
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作者名:高宮 幸 | 作成日時:2017年3月21日 21時