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恋愛戦争 ページ27

貴方Side

トクンッ……トクンッ……これ以上無いほど早く

鼓動を打つ心臓。

菊池さんに肩を抱かれたとき、あの彼と重なっ

た。

貴『…そんなわけ…』

信じがたい。だってあの時、皆はこの家に居た

はず。。

あの大きな手、高めの身長、当てはまる

所はちょくちょくあるけど…

、、そんなわけ無いよね。

そんなとき、コンコンとドアがノックされた。

貴『?誰だろ、、』

寝静まる屋敷、起こさぬよう静にドアを開ける。

菊「…わり、寝てた?」

貴『え、うんん。大丈夫。。』

入って良い?そう聞く菊池さん。

貴『は、はい、、』

……

菊「ごめんな、夜遅く。」

貴『ヘーキです。起きてましたから』

確かに寝ていなかったのは本当。

仮面の彼のことを考えていた。と、言うより

思い出していた。

菊「なぁ、あのさ。」

貴『?なんですか?』

菊「…今、好きなヤツとかいんの?」

えっ、

貴『好きな、やつ、、?』

いきなりの質問に戸惑う。

菊「ん、気になるヤツ。」

好きって、likeの方じゃ無いよね?loveの方…

貴『、、菊池さんはどうなんです?』

菊「は、はぁ?俺?あ、えー…と…」

いきなりの質問返しにまたまた戸惑う菊池さん。

菊「んー…いる。ま、教えねーけど!」

貴『え?いるんですか?』

菊「好き、ってわけかわかんねぇけど、無視で

きねぇって言うか、、」

好きって言ったのに。。。

貴『照れ隠しですか?』

クスクス笑うと笑うな!と真っ赤な顔をして

怒る。

菊「お、お前はどうなんだよ。」

貴『んー、居る。』

そう言うとま、まじかぁ、、と肩を落とす。

何をそんなに落ち込むのだろう。

貴『お友達と、この屋敷の人たちです』

そう言うとはぁ?とありえねぇ見たいな顔をす

る。面白い人、、

菊「ずりぃぞ。。」

貴『勿論、菊池さんも大好きですよー』

菊「っ、バカ!///」

女の子みたいに照れる菊池さん。

こんな一面もあったんだ、、

菊「〜っ///どうなっても恨むなよ!」

いつの間にこんな体制に?!

目に映るのは菊池さんの顔と天井。

背には布団。。

貴『っ!?なにやって?!』

押し倒されるような体制。いや、押し倒されて

る。

菊「お前が悪い。大好きなんて言うから」

貴『じょ、冗談…』

菊「黙れ…ん」

貴『?!んっ?!ふっ、ゃ、』

菊池さんの柔らかい唇に塞がれる。

息が出来ないほど激しいキス。。

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作者名:高宮 幸 | 作成日時:2017年3月21日 21時

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