恋愛戦争 ページ18
中島Side
デート…あぁなんて甘美な響き…！
デートのためにとりあえず服を調達しに
街へおりる。(女子か)
大分賑やかな街を足軽に歩く。
男「お兄さん、お兄さん」
突然知らない男に話し掛けられる。
男「これ、買いませんか？」
怪しい袋を取り出す。
中「…」
男「これはね、、」
このまま無視して立ち去るのは失礼か。。
男「お兄さん、これを飲ませるとね、なんと！
その人があなたにデレデレになっちゃうんです
よ！」
飲み物に溶かす事も可能です、、
中「そんな嘘…」
男「嘘なんかじゃないですよ？これ惚れ薬なん
です。」
中「惚れ薬？」
小さな瓶に金平糖みたいなのが入ってる。
男「はい、どうです？良く効きますよ？安くし
ておきます」
中「…いくら？」
五千円…
中「貰っておく、、」
ああああああああ！！何やってんの俺！？
これをAに飲ませたら…
中「…これ飲ませたらどうなるの？」
もしAに危害があるなら…
男「あぁ、彼女さんに害があるようなら心配で
すものね！それはご安心下さい！」
中「…本当に危なくないんですか？」
男「大丈夫です。」
自信満々といった様子。
男「アレルギー症状も出ることは無いですし、
安全ですよ」
…効かなかったら効かなかったでいいもんね…
中「…わかった。ありがとう」
これ以上長居する気は無い。服を買ってさっさ
と帰ろう。薬を上着のポケットにしまって裏路
地を立ち去る。
その後デートのための服を買い家に帰る頃には
薬の事なんて忘れていた。。
…次の日
朝、いつも以上の良い目覚め。窓の外も良い天
気。俺の気分も上々。
いつものYシャツじゃないから少し新鮮かも。
このジャケット。お気に入りで、着回せるし。
あー、楽しみすぎる…
昔Aと会えなくなって以来ずっと想い続
けた相手とのデートだよ？
そりゃ気合いも入るって。。
何度も髪型をチェックする。寝癖あったらイヤ
だし。
朝食は早めに食べよう。
昨日も楽しみにしすぎて眠るのに時間がかかっ
た。
え？告白？んー、、まだしない。この関係を壊
したくないし。
まぁもうAも結婚できる年齢だし、そろ
そろ寄り添う相手を決めるのかなぁ…
その相手が俺ならいいのに。。
まぁその時は、、＿＿＿＿＿＿
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作者名：高宮 幸 | 作成日時：2017年3月21日 21時
