恋愛戦争 (ページ12)

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恋愛戦争ページ12

引き続き佐藤Side

…数日後

男子生徒「ふっはっはっはーいよいよだな！」

女子生徒「負ける気がしないわ！」

テスト用紙を持って集まる。俺は中々の出来だと思う。。

貴『ま、負けたらごめん』

佐「自信はないけど…」

皆のせーのっの声でテスト用紙をだす。

女子生徒「ど、どう？」

貴『…』

佐「あ、負けた、、」

まさかの負け。数点差で。。男子達から批判の声が上がる。

男子生徒「何やってんだよ勝利！」

女子生徒「やった！A勝った！」

男子生徒「ﾁｯずるして勝てないとか」

佐「！ずるなんてっ」

男子生徒「いこーぜ」

男子生徒3「だな」

俺のまわりから一気に人が居なくなる。

貴『…佐藤君…』

次の日から男子生徒達の視線が俺に突き刺さ

る。あちこちで陰口、今までこんなこと無いよ

うに無難に生きてきたのに…

数日後、耐えられなくなった俺は学校を休んだ…

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ…

小さな家に響くチャイム。

佐「…はい」

貴『元気？』

佐「…藍川さん……」

………

佐「つまらない物しか無いけど…」

とりあえずお茶を出す。

貴『ごめんね』

苦笑いを俺に向ける。

佐「…それでなにか用が？」

貴『いや…私のせいで佐藤君学校来られなく…』

顔を下げて表情は見えないが泣きそうな声。

佐「うーん…もう少し落ちついたらまた学校行く

から」

落ちつかせるよう優しい声音で喋りかける。

貴『…ごめんねありがとう』

ふわっと微笑む。かわい…って何考え…

貴『また来てもいいかな？』

佐「えっあ、うん」

ばいばいと手を振って去って行った。。

…また来てくれるのか…

それから次の日もそのまた次の日も、、毎日の

ように訪ねてきてくれた。

貴『そういえばご両親は？』

佐「うーん居ないかな。一人暮らし。。」

貴『無神経なこと聞いちゃった？』

ごめんと付け足す。

佐「ううん、俺がここの学校来たくて、家元々

貧乏で働きながら通ってたんだ」

貴『へー…』

佐「暗くなっちゃったね、そんな深く考えなく

ていいから。」

貴『…ならさ、家で働く？』

えっ家って？そう聞くと私の家！元気よくそう

言った。

佐「Aちゃん家って確か…」

貴『ここから見えるかな、あそこの大きな家。

勝利君に来てもらえたら楽しいだろうなーっ

て』

佐「…」

貴『まぁゆっくり考えてみて？』

佐「うん＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」