Snow and blood 2 ページ11
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三澄「2人体制私は賛成です」
東海林「え〜?いいの?」
東海林さんの嫌そうな顔に対して三澄さんは淡々と続ける。
三澄「その体制でやってるところもあるんだよ」
神倉「では第一執刀医を三澄さんで二人体制」
中堂「俺は賛成だとは言ってない」
神倉「中堂さんに選択権はありません!」
神倉の毅然とした態度に、中堂さんシンクの中でガシガシと乱暴に洗い物をしながら呟く。
中堂「クソッ……なんで辞めたんだ、坂本は!」
一瞬、時が止まったような感覚を覚え、
次の瞬間には中堂さん以外は顔を見合わせていた。
どうやら思う所は同じようだ。
東海林「なんでって自業自得じゃん」
UDIラボに戻り、いつも通り昼食を取っていると、
東海林さんが先程の言葉にツッコミを入れる。
三澄「解放の目標件数割っちゃうかもね〜」
久部「そんなのあるんですか?」
香坂「ここの設立時に掲げてる」
久部「UDIラボってほんとは国立の研究所になるはずだったんですよね?」
東海林「そう。私としては、国立の研究職員として安定した生活を送るつもりだったのよ。それが気付いたらいつ沈むとも分からない泥船に乗ってたんだよね〜」
そう言いながらバナナチップスを食べる東海林さんに、三澄さんが続く。
三澄「他の人が出来ないことをやってるわけだからなんとか存続させないと。そしていずれはUDIラボを全国にね」
東海林「中堂さんがいるかぎり無理」
三澄「仕事は出来る人だよ」
東海林「仕事が出来てもスタッフに逃げられてたらさぁ」
香坂「別に気になったことありませんね」
東海林「あんたは特別なの!」
意外にも、口を開いたのは久部君で、
久部「でも中堂さんって意外と愛社精神ありますよね」
東海林「はあ?」
久部「前に言ってたんですよ。『俺は誰に何を言われようが絶対にUDIラボを辞めない』っつって。あれ、その時東海林さんもいましたよね?」
香坂「多分それ愛社精神じゃないと思いますけどね」
多分、それは、とても大切な『証拠』。
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伊織(プロフ) - ミルキさん» 読んでくださりありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいのですが、やはりこの作品は、私が試行錯誤を繰り返し、誇りのあるものです。どのくらい参考にされるのかはわかりませんが、作者としてはあまり、気持ちの良いものではありません。本当に申し訳ないです。 (2018年3月31日 14時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - この作品を参考にして 作品を書いてもよろしいでしょうか?オリジナルも少し書きますが… (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ミルキさん» どうぞ!何ですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 伊織さん» 質問してもよろしいでしょうか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - Kanaさん» 嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*^^*) (2018年3月20日 23時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:伊織 x他1人 | 作成日時:2018年3月5日 22時