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Best friend 3 ページ33

Side →kousaka

翌日、出勤した三澄さんが周りを見渡して言う。


三澄「あれ?東海林見た?」

久部「いえ」

確かに今日はまだ姿を見ない。
その意を伝えるべく、首を横に振る。

三澄「何してるんだろう?遅刻なんてした事ないのに」

三澄さんがそのまま連絡しようとスマホを取り出すと、丁度バイブが鳴った。
表示された名前は“東海林 夕子”。
すぐに通話ボタンを押すと、スマホを耳に当てる。


三澄「東海林?」

東海林「今すぐ来て!」

三澄「えっ?」


電話からは東海林さんの焦った声が聞こえてきた。




居場所を聞いた場所に三澄さんと訪れると、
ホテルのベッドで男が横たわっていた。
簡単に検案すると、脈拍、呼吸、なし。瞳孔散大。


香坂「亡くなってますね」

三澄「そうだね……状況から見て、酔った勢いでまぐわったという」

東海林「まぐわってない!」


何故かカーテンに包まりながら、東海林さんは全力で否定する。


三澄「でもさぁ」

東海林「私、服着てたし!何よりこの人まったく好みじゃない」

香坂「それは大事ですけど…」

東海林「大事でしょ!?どんなに酔ってても好みじゃない男に走ったりしないでしょ!」

三澄「じゃあ、その好みじゃない男とここで何を?」


東海林さんは私達を見つめてから、ゆっくり声を出した。


東海林「……同僚として聞いてる?法医学者として聞いてる?」

香坂「どっちもです」

三澄「あったこと全部話して」

東海林さんは頷き、
三澄さんはは警察へ通報すると電話を切った。


三澄「はい、分かりました。失礼します」

東海林「……正直に言うけど全然覚えてない」

三澄「全然?」

東海林「全く」

香坂「そもそもこの人誰なんですか」

東海林「ああ、この人は権田原さん。ACIDジムの会員……例の高級ジムの会員で、昨日一緒に飲んでた仲間の1人。隣に座らせられてやたらお酒すすめられたんだけど、酔うほど飲んだ覚えないんだよね」


彼女の説明を黙って聞く。


東海林「でも会の終わり頃、急に眠気に誘われて、おかしいなって思いながら外に出て。送りますって言われて、いいです、いいですって断ってそれから……それから……気付いたら朝ここにいた」

三澄「はい。警察来る前に血液検査しよっか」

東海林「ああ、やっぱそう思う?」

香坂「十中八九睡眠薬か何かですよね」

東海林「私としたことが〜薬 物のプロなのに!」

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伊織(プロフ) - ミルキさん» 読んでくださりありがとうございます。お気持ちはとても嬉しいのですが、やはりこの作品は、私が試行錯誤を繰り返し、誇りのあるものです。どのくらい参考にされるのかはわかりませんが、作者としてはあまり、気持ちの良いものではありません。本当に申し訳ないです。 (2018年3月31日 14時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - この作品を参考にして 作品を書いてもよろしいでしょうか?オリジナルも少し書きますが… (2018年3月31日 6時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - ミルキさん» どうぞ!何ですか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 伊織さん» 質問してもよろしいでしょうか? (2018年3月30日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - Kanaさん» 嬉しいです!ありがとうございます、頑張ります(*^^*) (2018年3月20日 23時) (レス) id: a491ee9abc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:伊織 x他1人 | 作成日時:2018年3月5日 22時

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