59.5話【爆豪side】 ページ10
此処に来て何になる。
「だァァ！クソッ！」
(今まで以上にからみにくい。)
記憶を失ったAと今まで通りの会話が出来ずむしゃくしゃする爆豪。
(そもそもアイツは俺の所有物だ。
なんで俺がこんな考えなきゃいけねーんだ。)
自分がAの事で悩んでいるということを意地でも認めたくない爆豪。
「‥‥えっと？」
「あァ？」
急に声をかけられ勢い良く振り返る爆豪。
そこにいたのは思い切り振り返られビックリするAだった。
「爆豪‥‥さん？」
腹の底が煮えくり返る感じ。
フツフツとわいてくる怒りは何処から来てるのか。そんなもの、知らなかった。
「‥‥でいい。」
ただ
「前のでいい‥‥名前。」
何時もと違う呼び方に戸惑ってるだけかもしれない
「‥‥かっちゃん？」
そう思いたい、けど
お前の口から出るのはその呼び方が一番しっくり来るなんて
「あ、照れてる？」
死んでも言えねぇ‥‥
「ッるぇ！
つか、俺の所有物だっ、‥‥た ら」
所有物という言葉に過剰反応するA。
(‥‥あ、コイツ記憶ねーんだ。)
少し後悔するも、やってしまったなんて感覚は1ミリもなかった。
「‥‥オレとオメェはつきあってンだよ。」
‥‥まぁ、実際キスぐれーしてんだし。
関係説明すんのもめんどくせぇしな‥‥
付き合っては無いけど。
「なんちゃってエイプリルフール？」
「アホか！！ンなわけねぇーだろ！！！」
コイツ‥‥ぜってー信じてねぇ。
その事に少し苛立ちを覚えた爆豪は
「キスもしたぜ。」
はっ‥‥コイツなんつー顔してんだ。
トマトみたいな顔になるAを見つめる爆豪。実は笑いを堪えるのに少し苦労してた。
「なんなら今ここでするか？
キス」
「遠慮しときまっ‥‥ん」
なんで拒むんだよ
拒むな
もっと、もっとだ
俺を感じろ
俺しか見えねぇように
もっと深く
わいてくる独占欲に歯止めが効かなくなる。
Aも抵抗せず受け入れる。
もうストッパーがない。
「もっ‥‥む、り」
そんな声と胸をトントンと叩かれ名残惜しく離す。
「オメェ、肺活量ねーな。」
「不可抗力よ。」
少し話し方戻った気がするのは気のせいか？
キスして吹っ切れたか？
まぁ、どーでもいい。
もう苛立ちなんて何処かへと行った爆豪にそんな疑問はどうでも良かった。
何故かAが手に入ったような感覚で溺れていた。
満足感が押し寄せてくる。
そばにいろ
俺だけを見ろ
そんな独占欲の先に待つ答えは爆豪は知らない
知るのはもう少し後の話だった。
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雪麗（受験生）(プロフ) - ドキドキしてくださってありがとうございます！！応援ありがとうございます！更新頑張ります!!!!!!! (2017年7月24日 8時) (
レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
詩人 - し。しがらきがでてくるとわ、、、！！すごくドキドキです！！続き、頑張ってください！ (2017年7月23日 11時) (レス) id: 600a3b2602 (このIDを非表示/違反報告)
雪麗（受験生）(プロフ) - 雪猫さん！ありがとうございます！これからもドキドキハラハラできるように頑張ります！！ (2017年7月23日 5時) (レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - ドキドキハラハラ！とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月23日 0時) (レス) id: 3836a6783c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2017年7月13日 20時
