58話 ページ8
「お世話になりました。」
病院を出ていくA。
(怪我した時今度ここへ来ることは出来ないかもしれないんだ‥‥。)
ヴィラン連合になるということは公共の場には迂闊に入れないということ。
内通者なだけまだ行きやすいかもしれないけど
バレた時はもう来ることも出来ないだろう。
Aが踏み込んだのは非現実的な世界。
自分がヒーロー科であり内通者。そんな新しい世界に戸惑うも、そんな時間はあるわけない。
時間は待ってくれない。なら、早く受け入れるのが最善策というものだ。
少し心は傷むが振り向くことなく去ることにした。
踏み出す1歩1歩が重く感じるのは、初めてかもしれない。
捕まるか捕まらないか、自分の行動で変わってくる。こんなにも行動に責任感らしいものが重くのしかかる。耐えていけるのか不安になるA。
そんな不安を抱えながらも病院の敷地外へと出た。
‥‥そんな時だ。
「えっと‥‥
ば、爆豪‥‥さん？」
そこに立っていた爆豪。
名前は前に一度聞いたことしかないAは
あってるかどうか不安になる。
(間違ってたらどうしよう。
‥‥絶対キレられるよね？)
ドキドキと緊張がたかまる。
「‥‥あァ？ ンだよ。」
(‥‥間違ってないのにキレられた。)
どちらにせよキレられたAだった。
「あの‥‥‥‥ えっと、」
何を話せばいいのかわからない。
(そもそも、なんで声かけたんだろ。ここにいるからって私のこと待ってたって決まってるわけじゃないし‥‥
あぁぁぁぁ。
なんで話しかけたの私‥‥。)
心の中で後悔してももう遅い。
「‥‥‥‥でぃい。」
「えっ？」
「だから、‥‥まぇ、のでいいっつってんだろ？！」
「は、っはい！‥‥‥‥はぃ？」
(‥‥えっ、まって‥‥前のって？
前のって？！？)
変な汗がダラダラ流れてくるA。
(前の？まって、前のってなに？)
爆豪が言った前のが思い出せない。
わたし、なんか言ったっけ？！
そんな疑問がクルクルと回る。
「名前。‥‥まえの、で‥‥いい。」
「(‥‥名前？)
‥‥あっ。
かっちゃん?」
「‥‥‥‥んだよ。」
顔を逸らす爆豪。
だが、耳がほんの少し赤い。それを見たAは、怒ってるが印象だった彼の照れ顔を見て親近感が湧き
「あっ‥‥もしかして、照れてる？
へー！照れるんだ、かっちゃんって！」
と、いつもより饒舌となった。
「ぅるせぇっ！
テメェ性格変わりすぎだっつーの！
つか、俺の所有物なんだったら
もっと‥‥、ちゃん‥‥と」
「‥‥‥‥え？」
所有物って
どういうこと
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雪麗（受験生）(プロフ) - ドキドキしてくださってありがとうございます！！応援ありがとうございます！更新頑張ります!!!!!!! (2017年7月24日 8時) (
レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
詩人 - し。しがらきがでてくるとわ、、、！！すごくドキドキです！！続き、頑張ってください！ (2017年7月23日 11時) (レス) id: 600a3b2602 (このIDを非表示/違反報告)
雪麗（受験生）(プロフ) - 雪猫さん！ありがとうございます！これからもドキドキハラハラできるように頑張ります！！ (2017年7月23日 5時) (レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - ドキドキハラハラ！とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月23日 0時) (レス) id: 3836a6783c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2017年7月13日 20時
