57話 ページ7
病院へとワープ。
流石に２回目なので着地は前よりちゃんと出来た‥‥はず。
「‥‥破れた服、どーしよ。」
看護師さんに替えを用意してもらうか‥‥
はぁ、ごめんなさい。
もう朝だし院内出歩いてもいい時間だよね？
行ってこよっかな。
そう思ったとき
「失礼しますね‥‥って何ですか？その服！」
朝食を持っていいタイミングで入ってきた看護師。
「‥‥お、お見舞いに来てくれた友達の個性がちょっと服に反応しちゃって‥‥」
嘘のようにペラペラと出てくる虚偽の言葉。
自分ってこんなに嘘つくの上手だったんだ
と関心する。ホントはそうじゃなくても、今回は助かった。
「はぁ、分かりました。変えの着替え持ってきます。‥‥しかし、次は気を付けて下さいよ！」
そう言ってぷりぷりしながら病室を出ていく看護師。迷惑かけちゃったなー、と思うが
この破れた服を見ると今日あったことは全て現実だと改めて実感した。
｢なんか、嬉しい。｣
私、必要にされただけでこんなに嬉しく感じるなんて。‥‥どっかおかしいのかも。
モヤモヤとする心とは裏腹にどこか嬉しいという感情が見え隠れする。
嫌なはずなのに何故か嫌と言いきれない。
そんな感情に戸惑っていた。
「はい、これ。着替えです。」
「ありがとうございます。」
「今回は見逃しますけど、２回目はないですからね？」
「ふふ、‥‥はい。」
そう言って出ていく看護師。
(いいひとだったな。)
声に出すこともない言葉は胸の奥へと消えていく。
「‥‥ねよ。」
少しの空腹と戦いながらも、今日は寝ることにした。
沢山、たくさん寝ても
この胸のモヤモヤは晴れることなく
むしろ悪化する一方だった。
オマケ
(この破れた服‥‥いいわね。
ちょどいい塩梅にパンクになってるし‥‥)
キョロキョロ
後日病院の服が1着消えたとか消えてなかったとか。
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雪麗（受験生）(プロフ) - ドキドキしてくださってありがとうございます！！応援ありがとうございます！更新頑張ります!!!!!!! (2017年7月24日 8時) (
レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
詩人 - し。しがらきがでてくるとわ、、、！！すごくドキドキです！！続き、頑張ってください！ (2017年7月23日 11時) (レス) id: 600a3b2602 (このIDを非表示/違反報告)
雪麗（受験生）(プロフ) - 雪猫さん！ありがとうございます！これからもドキドキハラハラできるように頑張ります！！ (2017年7月23日 5時) (レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - ドキドキハラハラ！とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月23日 0時) (レス) id: 3836a6783c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2017年7月13日 20時
