77話 ページ30
弔くんの目付きが変わった。
「そうかぁ‥‥そうか そうかァ！
Aも憎いかヒーローが！そうだよなぁ。
あんなゴミクズ、憎いに決まってるよなぁ。
やっぱ糞共ばっかだヒーローってのァ。」
もう一息。あとちょっとで
「それ知って、ヒーロに幻滅した。
それで、吐き気がした。なんで両親の敵なのにヒーロー育成の学校にいるのか‥‥。
もう、無理なの。」
そう、か細く呟いた。
「弔くん！弔くん！このかぁいい女の子もはいるの？敵連合！」
「女の子“も”って、俺はお前を入れたつもりはねぇぞ。
つか、Aはお前より先にもう入ってんだよ。別行動してただけだ。
‥‥いいぜ、A。お前を誘拐してやるよ。」
「ありがとぅ。」
手を伸ばされたので、手を伸ばす。
案の定、弔くんの細く、でも力の入った4本の指で引かれた。
そして別部屋へと連れていかれる。
お父さんやお母さんが殺されたのは事実。
でも、怒りなんて湧いてこない。‥‥今は。
記憶無いし、殺されたなんて感覚も実感もないから。
それに、見殺しにされて恨んでるんなら私‥‥記憶あった時から多分ヴィランになってた。
雄英なんて、絶対入ってない。
どうやら、見殺しにされたことは事実でもイコール真実ではないらしい。
だから
(ごめんね、弔くん。)
嘘の理由で誘拐して欲しいなんていって。
(本当はヴィランと一緒にいた、なんて知られたらかっちゃんの将来に悪影響になっちゃうでしょ？)
だから、精一杯ヴィランになる。
なって、かっちゃんに倒してもらって
かっちゃんは賞賛されて
喰べ殺された人達の敵討ちをしてくれてありがとうって、その人たちの家族とか、友達とかに感謝されて
私を糧として最高のヒーローになる未来って
素敵だと思わない？
「取引先にとやかく言いたかないが‥‥
若いね 若すぎるよ。」
ツギハギの男と女子高生を紹介しに来た大物ブローカーが、死柄木とAが部屋を去った後呟いた。
「殺されるかと思った！」
「‥‥
‥‥気色ワリィ。」
返事をせず、Aと部屋にこもってしまった死柄木を見かね、黒霧は
「返答は後日でもよろしいでしょうか？
彼も自分がどうするべきかわかっているはずだ‥‥分かっているからこそ出ていったのです。オールマイト ヒーロー殺し‥‥もう二度鼻を折られた。必ず導き出すでしょう。
あなた方も 自分自身も 納得するお返事を‥‥」
そう3人にことを告げる。
「荼毘さん。トガヒミコさん。今日はお引き取り願います。また後日‥‥」
そう言われた2人はバーを後にした。
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雪麗（受験生）(プロフ) - ドキドキしてくださってありがとうございます！！応援ありがとうございます！更新頑張ります!!!!!!! (2017年7月24日 8時) (
レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
詩人 - し。しがらきがでてくるとわ、、、！！すごくドキドキです！！続き、頑張ってください！ (2017年7月23日 11時) (レス) id: 600a3b2602 (このIDを非表示/違反報告)
雪麗（受験生）(プロフ) - 雪猫さん！ありがとうございます！これからもドキドキハラハラできるように頑張ります！！ (2017年7月23日 5時) (レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - ドキドキハラハラ！とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月23日 0時) (レス) id: 3836a6783c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2017年7月13日 20時
