75話 ページ28
「かっちゃん」
無表情の彼に問いかけた
「なんで、ここに‥‥」
「‥‥せぇ」
「え？」
「うるせェっつってんだクソが。」
ピリピリした。
かっちゃんが怒ってるってわかった。
理由は‥‥わからなかった。
「ど、どうした((楽しかったか‥‥？」
「俺にそんな力隠して、見下して‥‥楽しかったかって聞ぃてんだよ」
「違う。隠してたのには理由が、」
「ちゃんと話すっつってたろテメェ。」
「なんで話す前に個性使ってんだよ！？
どんだけオレを舐めりゃァ気が済むんだ？
ふざけんのもいい加減にしろよ
このクソモブが。」
(なんでだろう。涙が止まらない。)
悪かったのは自分。
なのに涙は止まらない。
自分勝手だ。
「ち、がうの
個性じゃないの
私‥‥無個性だから。」
「‥‥ハっ。
言い訳すんならもっとマシなやつ考えろよ。」
「本当だよ？
私、個性ないよ。
だって‥‥だって！」
【人間じゃ、ない‥‥もん。】
そう言いたかったが私の言葉は何かに堰き止められた。
「だって‥‥なんだよ？
言い訳思いつかねぇからって “だって” って言っときゃぁ済むと思ってんのか。」
違う
違うの
そんなつもり、ない。
「記憶ねぇから仕方ねぇ‥‥
なんて甘い考え、俺は持ってねぇからな。」
そう言って去っていくかっちゃん。
待って
ごめんなさい
の2言も言えず立ち尽くすだけの私。
「何やってんだろ‥‥私。」
記憶なくして
たくさんの人に迷惑かけて
かっちゃん怒らせちゃって
敵になって
「ほんと、情けない。」
私、此処にいてもいいのかな
いや
そんなの、駄目に決まってるよ
そう思ったら
行動するのにあまり時間はかからなかった。
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雪麗（受験生）(プロフ) - ドキドキしてくださってありがとうございます！！応援ありがとうございます！更新頑張ります!!!!!!! (2017年7月24日 8時) (
レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
詩人 - し。しがらきがでてくるとわ、、、！！すごくドキドキです！！続き、頑張ってください！ (2017年7月23日 11時) (レス) id: 600a3b2602 (このIDを非表示/違反報告)
雪麗（受験生）(プロフ) - 雪猫さん！ありがとうございます！これからもドキドキハラハラできるように頑張ります！！ (2017年7月23日 5時) (レス) id: 21d87858eb (このIDを非表示/違反報告)
雪猫 - ドキドキハラハラ！とても面白いです！更新頑張ってください！ (2017年7月23日 0時) (レス) id: 3836a6783c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑 | 作成日時：2017年7月13日 20時
