◇今でも…【産屋敷耀哉】 ページ2
美桜さんからのリクエストです!
ありがとうございます!
※夢主は十九歳でお館様とは昔恋仲だったという設定です!
夢主は今は一般の隊士(甲)です。
(ゆりside)
数ヵ月に一度だけ、私はお館様と二人きりで過ごす。
もちろん、彼の奥様であるあまね様の了承を得てのことだ。
私とお館様はもともとは恋仲で、幼かった私はいずれ彼と結婚するのだと思っていた。
でも、彼の一族は代々神職の一族から妻をもらわなければならないため、私は身を引くしかなかった。
それでも私は彼の役に立ちたくてすぐに鬼殺隊に入隊した。
彼のそばにいられなくても役に立てればいい、そう思った。
それから鬼殺隊に入って少し経った頃、お館様から「会って話したい」と手紙をもらった。
そこから私達は数ヵ月に一度会うようになった。
その日もお館様と二人で産屋敷邸の縁側に座りながら色々な話をしていた。
「ゆり、あまり君との時間を取れなくてすまないね。」
『そんな……十分ですよ。
お館様だって忙しいのに時間を見つけて会ってくれているではありませんか。
私はそれだけで嬉しいです。』
「……そうか。」
『?』
何故か少し寂しそうな表情で微笑むお館様。
「……もう、私のことは名前で呼んでくれないのかい?」
『え?』
「二人きりの時は昔みたいに名前で呼んでくれないかな。」
『あ……ええ!?』
思わず大きな声を出してしまった。
寂しそうな表情を向けられて言葉に詰まってしまう。
いつもはしっかりしている隊士(子ども)達の父親なのに、そんな表情をされたら__
『(名前を呼ばずにはいられませんよ!/////)
か、耀哉さん……/////』
「ふふ、ありがとう。」
嬉しそうに微笑みながら頭を撫でてくれた。
嬉しそうに笑っている彼の顔を見るのは随分と久しぶりだ。
とても大人っぽくなったけれど、向けてくれる笑顔はあの頃のままなんだ。
『(あぁ……やっぱり私は今でも貴方のことが好きだなぁ。)』
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花夜 - そろそろ理性が飛んでくところだったよおお(-_-;) (2021年12月5日 14時) (レス) id: e55d206be3 (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - 降魔さん» いえいえ大丈夫ですよ!むしろ教えてくれてありがとうございます!さっそく修正します! (2020年10月26日 18時) (レス) id: 1f745dcfc5 (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - あ、凄い上からな言い方になってしまった…; すみません!m(_ _;)m (2020年10月26日 18時) (レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
降魔(プロフ) - 「said」となっているところ、正しくは「side」ではないでしょうか。「said」だと、「say」(言う)の過去形の意味になってしまいます (2020年10月26日 18時) (レス) id: 0646a3f0ae (このIDを非表示/違反報告)
八重桜(プロフ) - しゅーくりーむ<^・^>さん» ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2020年6月20日 10時) (レス) id: 1f745dcfc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八重桜 | 作成日時:2019年11月10日 9時