堕ちて行く【魘夢】

綺麗だね ページ9

「お客様、とってもお似合いです〜!!!ではでは、次はこちらも試してみましょう!」

　『は、はぁ…。』

三つ編み「確かに貴女には暗い色の方が合ってますね。こっちの黒の方なんてどうでしょう?」

　なんだろう、どっと疲れた。

　慣れない着物に着せ替えさせられて、まるで人形だよ…

　そもそもなんで三つ編みさんもワクワクしてるの?そんなキャラでしたっけ??

A「あ、あのぅ…魘夢さんほっといて良いんでしょうか……???もう結構時間たってる気が…」

　朝日が昇っちゃうよ、魘夢さん帰れなくなるよ?大丈夫?魘夢さんにガチギレされない??

三つ編み「まだ来たばかりですよ それにあの人にはある程度の猶予は頂いていますから。」

A「ﾋｪｯ」


　こうして私は2、3時間くらい……??お人形にされた。



───三つ編み「やはり黒が1番映えますね。」

　結局あのままノリでお化粧も施された。魘夢さん怒るだろうな…

　そういえば、ここの店員さんはあの人ことを【明かり】の近くで見ても驚かなかったな。

　普通の人間でも人間ではない者だと分かるはずなのに。

この人も、幸せな夢を見せてもらうためにこうして協力しているのかな…

店員「どうぞ〜」

店員さん?が魘夢さんを呼ぶ。ちゃんと外で待っててくれるって紳士なところもあるんだな……好き(泣)

魘夢「やっと終わった?いくら時間をやったからと言って着物ぐらいでかかり過ぎじゃ……?」

　えっなになに、固まった、私の(?)尊い魘夢様がネット回線悪い時に見る動画ぐらいの勢いで停止したけど?????えっなに、他人に興味無さそうな魘夢様でさえも急停止するような似合わなさ加減ってこと???あっこれいじめ いじめなの????

魘夢「あの御方には及ばないけれど、綺麗だね。」






────────綺麗だね────────



A「ｵｸﾞｯ(心肺停止)」

魘夢「えっなに今の顔すっごい」



─────その後…

店員「魘夢さん、是非またその女の子といらして下さいね!」

魘夢「(無視)…。」

店員「酷い!!」


　その後、私達は元来た道を戻って屋敷へ帰った。



──三つ編み「それでは私は自室へ戻ります。」

魘夢「御苦労、夢はいつもどうり…君が寝た後に見させてあげるからね。」

三つ編み「は、はい…!!ありがとうございます……。」





　…………夢の為…、やっぱりそうだよね。

　夢の為に…三つ編みさん達は……

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