とっても美味しそう ページ3
『し、失礼します……』
私は着替えた後、魘夢さんの部屋に向かった。
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三つ編み「あの人がお呼びです。着替え終わったら来るようにと。」
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何か粗相をしたかな…
魘夢「あぁ、やっと来た。女の着替えっていうのは時間がかかるものだねぇ。」
うわ迷惑かけてしまった自害したい……!!!
魘夢「まぁいいや、取り敢えず俺の近くに来て」
えっなっなんだろう…
────魘夢「…やっぱり、とっても美味しそう。」
────ズヂュ………
一瞬、何が起こったのか理解が出来なかった。
何か不快な音が私の左耳に響く。
肉を引きちぎるような、今まではあまり耳にしたことの無い音。
『え゛……あ……?』
不意に襲う左肩の首筋を抑え、そのまま地面に倒れ込む。
聳える魘夢さんを見ると、恍惚とした表情で私を見つめていた。
魘夢「あっ、いぃ、いいよぉ、君…。俺、稀血なんて初めて食べるけど、今まで食った人間の比じゃない!!!!!」
魘夢「それにその表情、『何をされたか分からない』って感じ?最高に……唆られる。」
それに魘夢さんの口元は赤黒い何かで染まっていた。
左肩に当てていた手を見てみると、血がべっとりとまとわりついていた。
魘夢さんの口元のものと、同じ色。
ああ、私、食べられたんだ。
嬉しいはずなのに、何故か涙が出てくる。
魘夢「あぁでも、俺に食べられるのが望みだとか言ってたみたいだけど…全くの虚言じゃないか。」
魘夢さんは何故かイラついた様に私を睨む。
魘夢「辛いでしょ、ねぇ、食べられたくないでしょう?? 俺に会ったこと、後悔しているでしょう???」
『……私が居なくなったら、魘夢さんを救えない。』
今までに流した事ないほど涙が溢れてくる。
私が居なくなったら、魘夢さんの末路を知る人間も同時にいなくなることを悟ったから。
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やぎ - 求めていた小説!!更新頑張ってください✨ (2022年10月9日 22時) (レス) @page9 id: c3ead30411 (このIDを非表示/違反報告)
魘夢大好き - 魘夢大好き (2021年1月7日 23時) (レス) id: 76de10bf40 (このIDを非表示/違反報告)
そす子(プロフ) - 魘夢推しなので夢心地です…!!更新応援しています!! (2020年12月6日 8時) (レス) id: cff2603c9d (このIDを非表示/違反報告)
鮭大根大好き - ひょ〜!!魘夢可愛いすぎ,,,更新頑張ってください! (2020年11月23日 10時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
梅雨(プロフ) - とても面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください!! (2020年11月14日 17時) (レス) id: 7e5fcd0560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぶろぶふぃっしゅ | 作成日時:2020年11月8日 7時