番外編：眼帯少年の女神崇拝 ページ43
・・・
これは希空が美濃道三の試合に出る前日の出来事だった。
希空はシクロをリュックに入れて町を歩いて散歩をしていた。
この町で過ごすことになったため町の地形を知る為に歩いていた。
希空(私、この町を知ってる気がする・・・この町の住人だったのかな？)
しばらく無意識に歩いているといつの間にか町から少し離れた場所にいた。
希空「あれ？いつの間に？」
シクロ「ぷゆゆ？」
希空「散歩に夢中になってしまった・・・失敗、失敗。」
すぐに来た道を歩いて戻ろうとするとボールを蹴る音が聞こえた。
気になり音のする方向へ行くとシュート練習をしている眼帯をした少年がいた。
「はぁっ！！！」
少年は的を狙ってボールを蹴り出す。
その瞳から思いの強さが感じられる。
希空はその姿をジッと見て何処かへ行った。
・
・
・
「はぁ、はぁ・・・」
眼帯少年は長時間のシュート練習に疲れが出ていた。
(こんなんじゃ駄目だ・・・影山がいるのに鬼道がいない帝国・・・)
少年の脳裏にかつてともに戦った仲間の勇敢な姿を浮かべた。
(新たな帝国サッカー部のキャプテンとして・・・俺が頑張って仲間を支えなければ！)
また練習を始めようと体を起こす。
すると・・・
希空「こーら、あまりその状態でシュート練習をやり過ぎないの！」
少年の背後から希空が声をかける。
少年が後ろを振り向き彼女を見ると固まってしまう。
夕陽の光が彼女の黒髪、透き通るような白い肌を照らしていた。
希空「そんなに汗をかいていたら脱水症状になるし拭かないと冷えて風邪ひくよ？」
持っていたタオルで少年の顔についた汗や泥を拭いてあげる。
タオルからは希空の優しい花の香りがする。
彼女の瞳と笑顔をぼーと見つめる。
希空「うん、綺麗になったよ！タオルとスポーツドリンクはあげるよ！練習、頑張ってね。」
希空は少年にもう一枚のタオルとスポーツドリンクを渡し笑顔で去って行った。
彼女が去った後、渡されたタオルを握り締めて去った道を見つめていた。
「女神・・・」←
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うさＰ - ありがとうございます！たくさんの方に読んで貰えて嬉しいのです！リクエストしたい内容や質問したいことがあったら感想欄に書いて下さいませ！ (2020年2月13日 0時) (
レス) id: cf22f81012 (このIDを非表示/違反報告)
円堂天利(プロフ) - はじめまして、円堂天利です！続編の方を見つけてきました！まだ途中までしか読めていませんが、とっても面白かったです（謎）！更新頑張ってください！（続編） (2020年2月11日 16時) (レス) id: 4b53f6d2dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさP | 作成日時：2020年1月21日 0時
