頬と満足 ページ3
A「あ、翔吾せんぱーーーい！！！！」
そう廊下で叫ぶとふわふわとした笑顔で振り向く翔吾先輩。
翔吾「あ、Aちゃん」
おはよ〜…そう言って眠そうにしながらも私の歩幅に合わせながら歩いてくれる先輩。
A「先輩今日も一段とかっこいいですねっ！」
そう言うとちょっと照れてる先輩。
翔吾「そんな褒めても何も出ーへんよ！」
そう言いながら私の頭をぐしゃぐしゃにする。
A「あ！先輩やめてくださいよ！！
先輩の為に朝から早起きして髪の毛セットしたのに〜」
ちょっと拗ねたような声で言うと翔吾先輩は
"じゃあもう俺見たからいいやん"って。
A「そーゆー事じゃないんだけどなあ……」
まあちょっと天然？鈍感？なのも翔吾先輩の好きなところだけど。
あ、そう言えば先輩、昨日わたしがおすすめしたドラマみたかな…
A「あの、先輩昨日の「翔吾〜！！」……え、」
翔吾「…お、蘭やん〜！」
そう言って名前を呼ばれた方を向きながら手を振る翔吾先輩。
先輩の名前をよんで私の小さな声を遮ったのは一個下の私の学年でも綺麗って有名な蘭先輩。
……って待って、今翔吾先輩のこと呼び捨てにした？？
あと、翔吾先輩も蘭先輩のこと呼び捨て…？？
確かに翔吾先輩はずっとニコニコで誰とでも仲良いイメージあったけど、まさかあの蘭先輩とまで仲良いとは…
驚きながらも2人が話してる方を向く。
A「……っ、」
そこには私が昨日おすすめしたキラキラした青春ドラマに負けず劣らない、綺麗な顔をした2人が笑顔で話しているキラキラした光景が広がっていた。
……なんか馬鹿みたい。
ちょっと他の子よりも先輩と関わりがあっただけで浮かれてた自分に腹が立った。
年下で冴えないブスな女と同い年で誰もが羨む綺麗な女性。
そんなの百発百中で後者を選ぶに決まってる。
はあ、なんか朝からテンション下がっちゃったな……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱぱんだ | 作成日時：2020年4月22日 2時
