背後霊の重岡さん

背後霊って… ページ34

『これが…私の過去で…す。』



話終わった後、今まで背負ってきた荷物をおろせた感じでスッキリした



中「記憶がないってことは…記憶喪失なん？」


『うん。本当は、その後どうなったのか見てるはずなんだけど…思い出せないの。


でも、傷跡が１つしかないから、1回しか刺されてないってことは言い切れる。』



中「そっか…」






藤「…で、これからどないするん？」


みんなの過去はわかったけど。と首をコテっと倒す流星



可愛いって言葉に収まりきらないくらい破壊力が半端じゃない



『わかったことを書き出すね。』




・ここにいる4人は、1度死にかけた過去を持っている


・意識がなかったためどうやって助かったのかわからない


・背後霊に会ったのは、病院の中




ここまでは、みんなの話を聞いたことでわかると思う


『で、観覧車に乗って照史くんがパニックになった時、


観覧車の中でのんちゃんたちが、「照史と神ちゃんは海か…」って言ってたの。


照史くんの過去を知らなかったとしたら、あまりに不自然な会話だと思わない？』




桐「確かに…。


あの時はパニックになっとって聞き流しとったけど、海でのことは、家族とみんな以外話したことあらへんし…。変やな。」



照史くんも、自分の過去を背後霊には話してないらしい


中「ほんなら、僕らの過去を背後霊が知っとるんやったら辻褄が合うな。」


書き出すところに



・背後霊は私たちの過去を知っている




とプラスする


藤「あと…望が言ってた言葉からやと、神ちゃんの過去にも、海が関わってるような気がしたんやけど


神ちゃんも海でなんか巻き込まれたってことなんかな…。」




『多分そうだと思う。海が見えた瞬間、神ちゃんが先に観覧車から降りたの。その時、声が少し震えてた気がした。』


声の震えは海への恐怖からだったのかも



となると…




・背後霊も、取り付いている人と同じ過去を持っている





藤「これって…俺らと同じ時に、同じ事件に巻き込まれて、…亡くなった…ってことなん？」




桐「でもそれだとモンチはどうなるん？」


確かに…照史くんは1人で溺れたはず。同じ時間だと辻褄が合わない




中「同じ…場所…ちゃう？」



みんなが彼の方を見ると、淳太くんは続けて



中「背後霊が亡くなったのと同じ場所で僕たちが死にかけてた…



で、…それを見た背後霊が、死にかけたみんなを助けた



その後、背後霊が病院までついてきたら？！」

・→←私の過去

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す