背後霊の重岡さん

傷跡と過去 ページ15

お風呂の扉を開けると



もわっとした温かな湯気に包まれた



目の前の鏡には


私の姿と



1年前の事件での腹部の傷跡が映されていた



今日見た夢は刺される前に終わったけど



現実は夢みたいには行かないわけで


絡みつくイバラみたいに


1年経った今でも私を縛り付ける






『はぁ……。』


お湯に浸かりながら


いつのまにか、シゲと初めて会った日のことを思い出していた


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(過去)



目を覚ますと白を基調とした部屋にいた


私はベットに横になっていて


周りを見渡すと規則的な音を立てている機械が私を見下ろすように設置されている



あぁ、病院にいるんだなぁと思うと同時に


『なんで、生きてるの……。』



と言うのが本音だった



別に自分の命を終わらせたかったわけじゃなく


今ここに居れることがただただ不思議だった


絞り出すように記憶を伝っていく





確か、刺された後に倒れて


その後…その後…



あれ？思い出せないっ…





？？「あっ、起きた。おはよ〜。」



そんな焦っていた私の頭の上から特徴的な声が聞こえた



えっ？上！？



見上げると同時に固まった



私の頭上にはあぐらをかきながらプカプカと浮いて居る



人？


いや、人は浮くわけない。



幻覚？



いや、声も聞こえたし



えっ？もしかして私の幻覚と幻聴？！



私は頭までおかしくなったのか！！！


思わず頭を抱えると




？？「何1人であたふたしとんの笑」



うわっ、また喋った！！



『いや、あなた誰？しかもなんで浮いてるの？』



初っ端から可愛げのカケラもない質問



？？『えーっと、名前は重岡大毅で、浮いてるのは…背後霊やから。』




『背後霊？えっと、誰の？』



重「えっ？お前以外誰がおるん笑」


そう言った彼は片っぽだけ笑窪を見せて笑っていた



え？背後霊？私の？えぇぇぇぇぇぇ？



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更新遅くなってしまい申し訳ないです。


テストが終わったぁぁぁぁ！

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これからもよろしくお願いします！
柚菜

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