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車の中で ページ7

キャンプ当日


朝早いから。と淳太くんがわざわざ車で家まで来てくれて


乗り込むと既に中にみんながいた


助手席には照史くん、その後ろに座った私の隣に流星


背後霊は、大人しく座っている者もいれば、ぷかぷか車内を浮いている者も


後ろにはキャンプ道具が積まれていた


中「シートベルト閉めたか?出発するで。」


桐「シゲ、運転中の時は淳太くんにいたずら禁止やで。」


重「え〜、あかんの?」


中「いや、いつでもあかんやろ。」



そんなことを言いながら、車はどんどん進んでく


見慣れた街並みが通り過ぎ、朝日によって赤色に染まって行った


窓越しにその風景をぼーっと見ていると


反対側の肩に、何かが乗っかった


ん?と思い見てみると流星が私の肩に頭を乗っけて寝ていた

『流星寝ちゃった。』


濱「やっぱりな。まぁ、あと少しで高速入るし流星は寝てた方がいいかもな。」


事件のこと思い出したら嫌やと思うと続ける濱ちゃん


小「シゲ拗ねてるで笑」


神「こればっかりはしゃーないやろ。シゲ、我慢しい。」


重「んー。」


神ちゃんに言われてもなお不服そうな彼は、私の隣に座って来た

小「あっ!シゲばっかずるいやん。俺もAの隣がええ!」


重「お前は絶対にあかん!」


小「なんでなん?!じゃあ膝の上。」


重「そんなんもっとあかんやろ!」


小「じゃあ譲れや!」


重「あかん!」


中「うるさいつ!流星起きてまうやろ!」


そんな会話を聞いていると、だんだん瞼が重くなって来て目を閉じた





さっきから後ろ、寝息しか聞こえんのだけど


桐「あっ、Aも寝たな。」

物音ひとつしないから背後霊たちも寝てるんやろ

中「早起きしたからまだ眠かったんやな。寝かせとき。」


桐「後ろめっちゃ可愛いことなってんで。」


そう言っていそいそとスマホを取り出す照史


少しだけのぞいて見ると、Aと流星を取り囲むように背後霊たちも寄り添って寝息を立てる姿が


シゲとのんちゃんはAの隣を取り合いながら寝とるし…笑


照史は写真を連写しとるし


中「かわええな。」


桐「おん。やっぱ、写真にも写らんのか…。」

撮った写真をみると、写っているのはAと流星だけ

中「しっかりと目におさめといたらええねん。」


桐「せやな。」


カシャカシャカシャカシャカシャカシャ


中「いや、俺は撮らんくてええねん。連写やめろ。」


桐「えーやんかぁ。全部お気に入り」


どこまでも仲が良い2人でした

ぽわんぽわんとバーベキュー→←あの日から



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shihok0712(プロフ) - 気が付いたら涙がら流れてました。目に見えて、普通に会話し合える背後霊なら、一緒に居て楽しいやろなぁ。唯一亡くなる前に通り魔から庇うしげちゃん、男気半端ないですね! (8月20日 20時) (レス) @page37 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - はじめまして!この作品読んでボロ泣きしました。いい話過ぎます……! (2023年3月26日 22時) (レス) @page35 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - とても面白かったので続編待ってます!勉強も更新も頑張ってください。 (2019年12月8日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - 続き、嬉しいです待ってました!楽しみにしてますね (2019年11月9日 15時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)
bbjaniyokoyuzu(プロフ) - 涙止まりませんでした!!!続きお待ちしてます!!!!!!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: c52be9df5c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚菜 | 作成日時:2018年1月22日 20時

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