あれから1年 ページ34
あれから1年
藤「赤ちゃん、俺が帰ってくるまで出てこんでな。」
『予定日の2ヶ月も前だよ。まだ大丈夫。ほら、会社遅れるよ。今日は大事な商談でしょ？』
私のお腹から離れようとしない流星の尻を叩くように会社に送り出す
既に親バカになりつつある流星が、果たして子供が生まれたらどうなるのか…という不安は拭えないが、
家庭を作れることはなんだか新鮮で気持ちがふわふわしている
『また蹴った。』
流星には悪いけど、時々お腹を蹴られる感覚を感じられる幸せは、女の人の特権だ
自然に自分の頬が緩んでいるのがわかる
妊娠したことで私は一旦仕事を休み、同棲してた部屋から心機一転、卒業した大学近くの新居へ引っ越した
また一緒に仕事をしようと送り出してくれた社員のみんな
改めて自分が恵まれた環境にいられたのだということを感じた瞬間だった
ふと、目を写した玄関に置いてある写真立てにはウェディングドレスとタキシード姿で笑う私たちと、スーツを着た2人の先輩たちの姿
その隣には、8人全員が映ったキャンプでの集合写真
引越しの際、荷物が運び込まれた後、�陲舛磴鵑燭舛�迷わんようにと、流星がすぐにいそいそと置きにいったものだ
『…懐かしい。』
写真たての縁を撫でると、またお腹を蹴られるのを感じた
時が過ぎるのはあっという間だな
その時その時は、とても長いと感じるのに
振り返るとまるで嵐のよう
『あ、買い物行ってない。』
そういえば冷蔵庫の食材が品薄状態だったと、すっかり忘れていた用事を思い出す
まだ4時過ぎだから外はまだ明るい
『厚着すれば平気か。』
ただでさえ大事な商談で疲れているだろう流星にお願いして買い物に行ってもらうのは気が引ける
そう思い、財布とお守りの写真が入った手帳を持って外に繰り出した
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shihok0712(プロフ) - 気が付いたら涙がら流れてました。目に見えて、普通に会話し合える背後霊なら、一緒に居て楽しいやろなぁ。唯一亡くなる前に通り魔から庇うしげちゃん、男気半端ないですね！ (8月20日 20時) (
レス) @page37 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - はじめまして！この作品読んでボロ泣きしました。いい話過ぎます……！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page35 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - とても面白かったので続編待ってます!勉強も更新も頑張ってください。 (2019年12月8日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - 続き、嬉しいです待ってました！楽しみにしてますね (2019年11月9日 15時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)
bbjaniyokoyuzu(プロフ) - 涙止まりませんでした！！！続きお待ちしてます!!!!!!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: c52be9df5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚菜 | 作成日時：2018年1月22日 20時
