久しぶりの再会 ページ29
藤「A〜。今日、定時に会社出れる？」
ネクタイを締めている彼が聞いてきたのは、一緒に暮らし始めてから3年が経ったとき。
『うん、多分出れるよ。どうして？』
そう言いながら、もう暗黙の了解になりつつある私お手製のお弁当を流星に差し出す
ありがと。と、中身が崩れないよう慎重に鞄の中に入れている仕草が可愛らしい
藤「淳太と照史が久しぶりに飲みに行かんかって誘ってきたんや。Aは行ける？もう何年も会っとらんやろ。」
先輩2人組が卒業してから、それぞれ忙しい日々が続いてて、連絡は取ってたけど、
そう言えば一回も会ってなかったなと今更ながら反省
『行きたい！今日は早めに上がれると思う。』
藤「そんなら、Aの会社の下で待っとるわ。終わったら連絡してな。お先に、行ってきます。」
『ん、行ってらっしゃい。』
パタとドアが閉まる音が、いつもとは違うどこか懐かしさを感じた
『お先に上がらせて頂きます。失礼します。』
「おぉ、お疲れ様。イケメン彼氏が待ってたぞ。」
私の会社が、流星の会社の取引先ということもあって、
私たちが付き合っている事はどちらの会社でも公認されているらしい
急いで会社から出ると、彼は柱に寄りかかって私を待ってくれていた
夜でも煌めく高層ビルをバックに立つその姿は、とても絵になっているけど
彼の事だからただぼーっとしているだけなんだろうな
『ごめん。遅くなった。』
藤「ん、大丈夫。俺も今さっき来たとこやから。じゃあ、行こか。」
そう言って少し冷たい彼の手が私の手を包む
さりげない小さい嘘をつく彼の優しさに、少し胸が踊った
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shihok0712(プロフ) - 気が付いたら涙がら流れてました。目に見えて、普通に会話し合える背後霊なら、一緒に居て楽しいやろなぁ。唯一亡くなる前に通り魔から庇うしげちゃん、男気半端ないですね！ (8月20日 20時) (
レス) @page37 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - はじめまして！この作品読んでボロ泣きしました。いい話過ぎます……！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page35 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - とても面白かったので続編待ってます!勉強も更新も頑張ってください。 (2019年12月8日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - 続き、嬉しいです待ってました！楽しみにしてますね (2019年11月9日 15時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)
bbjaniyokoyuzu(プロフ) - 涙止まりませんでした！！！続きお待ちしてます!!!!!!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: c52be9df5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚菜 | 作成日時：2018年1月22日 20時
