帰り道 ページ18
桐「じゃあ、また明日な！」
『うん、また明日。』
そう言って、先輩2人組と、その2人の背後霊を見送っていると
藤「A、行くで。」
重「遅いと置いてくで〜。」
背中から声が掛かった
『うん、今行く。』
そう返事をして3人の元に駆け寄る
濱「とうとう淳太も見えなくなったんやな…。」
4人で横並びになって歩いていると、濱ちゃんがポツリと言葉を零した
『そうだね。』
濱「2人は、俺らに会えて良かった？」
藤「『もちろん。』」
突然の質問にも間髪入れずに答えて
被ったな。と流星と顔を見合わせて笑う
濱「嬉しいなぁ、幸せやぁ。なぁシゲ。」
重「せやなぁ。」
そう返事をした彼と目が合った
前までは、必ず逸らされていたのに
今日は、少し気恥ずかしそうに微笑んでくれた
そんなところにキュンとしたりしなかったり
藤「もうすっかり冬やな。」
『風邪引かないでね。』
藤「Aもな。」
そう言って分かれ道で、いつも通り髪をわしゃわしゃされる
『うん。じゃあ、また明日。』
藤「おん…。」
そう言って、手が離されたと思ったら
目の前の視界が暗くなった
気付いた時には流星の香りに包まれていて
『…え？』
声を発した時にはもう離れていた
藤「んじゃ。」
濱「あっ、俺も行く。」
そう言って、何事も無かったようにひらひらと手を振る彼と濱ちゃんをただただ呆然と見送った
『…ねぇ、シゲ。』
重「ん〜？」
呼びかけると少し不機嫌そうな彼の声
『流星って、普通にああゆうこと出来たんだね…。』
そう言って振り向くと、遊んでいた手から私へと驚いたように目を移したシゲ
重「…A、流星のこと好きやないん？」
『えっ、好きだけど。シゲは嫌いなの？』
重「いや、好き…ってそっちやないんやけどなぁ。
…流星も大変やな。可哀想に。」
『なんの事？』
重「いや…なんでもあらへんっ。」
ほな帰ろ〜と、ふら〜と飛んで行ってしまうシゲの後に慌ててついて行った
ーーーーーーーーー
藤「へっくしゅ！」
濱「おおぅっ！びっくりしたわ、大丈夫か〜？」
藤「誰かに噂されとるみたいやわ。」
濱「Aやったらええなぁ。(ボソッ」
藤「ん？何？」
濱「いや？なんも。」
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shihok0712(プロフ) - 気が付いたら涙がら流れてました。目に見えて、普通に会話し合える背後霊なら、一緒に居て楽しいやろなぁ。唯一亡くなる前に通り魔から庇うしげちゃん、男気半端ないですね！ (8月20日 20時) (
レス) @page37 id: ebf12df227 (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - はじめまして！この作品読んでボロ泣きしました。いい話過ぎます……！ (2023年3月26日 22時) (レス) @page35 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか。(プロフ) - とても面白かったので続編待ってます!勉強も更新も頑張ってください。 (2019年12月8日 6時) (レス) id: 2aef7cd3bd (このIDを非表示/違反報告)
おず(プロフ) - 続き、嬉しいです待ってました！楽しみにしてますね (2019年11月9日 15時) (レス) id: bc6c17b8f8 (このIDを非表示/違反報告)
bbjaniyokoyuzu(プロフ) - 涙止まりませんでした！！！続きお待ちしてます!!!!!!! (2019年5月7日 20時) (レス) id: c52be9df5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚菜 | 作成日時：2018年1月22日 20時
