8.『物欲センサー』 ページ8
鈴村「星川、お前どんなやつが好きなん?」
『デレ村さん、変化球投げてこないで』
鈴村「え?普通に質問しただけやねんけど!!?」
櫻井「Aちゃんの好きなタイプは?」
『えーっとぉ』
なんやねん、俺の時はつっこんで来たくせに。
いや、別に嫉妬してる訳ちゃう。
ただなんか気に触っただけやし?
そんな、こんな、星川…とか?好きになる訳ないし?
そーやん。星川やで?ないない。めんどくさいし有り得ん。
って。俺さっきから誰に向かって言い訳してるんや。
『そりゃーもちろん癒しをくれる人です(キラキラ)』
櫻井「あー、やっぱり?」
あの純粋な瞳をキラキラさせて言う辺り本音なんだろうと俺も櫻井も察した。こいつ、、どこまで癒し求めとんねん。
鈴村「つーかお前にとっての癒しってなんなん?ペットじゃ物足りんねやろ?」
『物足りない!』
櫻井「何が物足りないの?」
『なんか、、こう、物足りないんです!』
鈴村,櫻井「わからん」
『わかって!!』
鈴村「だいたいなぁ癒し欲しい欲しい言うてても癒しなんかこーへんぞ。」
『なんで?』
鈴村「物欲センサーが作動するから。」
『ぶつよくせんさー?』
櫻井「ガチャでこれが出て欲しい。とか、ネット通販でこの服欲しい!とか思いながら引いたり見てたりすると手に入らないの。もちろんAちゃんが言ってる癒し欲しいってやつもね?」
『えぇなんですかそれ!!めちゃくちゃ迷惑!』
鈴村「お前よりかは迷惑とちゃう」
『ひどいです』
鈴村「とにかく、そんなに癒しが欲しい欲しい言わんとけって。一生来やんなるぞ」
『うー。』
ここまで言っとけばもう言わんくなるやろ。
あの不毛で無意味な会話ともおさらばやな。
『そう言われると…』
鈴村「ん?」
『そう言われるともっともっと言いたくなります!!』
鈴村「…はぁ?」
『癒しが欲しい!癒しをください!』
櫻井「Aちゃーん??」
『私に…私に癒しをくださいいいいいいっ!!』
鈴村「え、うっさ。めっちゃ叫ぶやん。やめて。店の迷惑なるから!」
櫻井「Aちゃん落ち着いて?(汗)」
『癒しいいいいいいっ!!』
このあと店の人に散々怒られました。
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作者名:華(シロ) | 作成日時:2019年5月23日 6時