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Kj_side



ついにスノウの番が来た、端役でもなかなかに目立つ綱渡りで
俺はドキドキしながらスノウが来るのを待った



「それではご覧に入れましょう!愉快な道化達の空中での美しいステップを!」



細い綱の上を、スっとまるで床と変わらないように1歩1歩確実やけど素早く歩いていくスノウ
でも、突然綱が揺れだした



「スノウ…どういう事や、慎重になれよ…」



スノウが足を止めて数秒

ブチッ

と音が聞こえた時にはもう俺はステージへ駆け上がっていたと思う



「スノウ…!」



高い高い空から落ちてきたスノウを、俺は間一髪受け止めた
また失敗を助けた俺に、向けられた目はいい物ではなくて



「…なんで助けたんだよ、自分を大事にしろよ馬鹿」


「…何かほっとけへんわ、お前の事」



スノウをゆっくりと地面に下ろすと、石を投げられた



「んだよ…何だよ!文句あるなら言えよ!こいつは、康二は何もしてないだろ!!俺を精一杯助けようとしたんだよ!!」


「いい加減手を出すな!舞台に上がる資格も無い者が自由にするんじゃない!」


止まらない石の雨に、俺は我慢の限界だった
今、ここで俺が納得させればいい
スノウが言ったみたいに、このみているヤツら全員じゃなくてもいい…このステージで俺は
最高を見せればいい



「…ならやったろやないか、見せたろやないか!俺がこのステージで踊ったる…歌ったるわ、満足させるショーやったる!」


「…康二、何する気?」



精一杯練習した、今の居場所に来る前に
相棒と歌った歌を1人でも歌いたくて
今の歌は、今の場所で歌いたくて



「俺の大好きな歌を歌うねん、踊るねん…だからお前は見とってや」


「…俺、踊れるで」


「…え?スノウ?お前言葉…」


「ええから、お前はお前のとこ踊れや、これでほんまにほんまに最後や、ったく…衣装クソダサいけどお前がやるならしゃーないわ、後な…1回しか言わんからよう聞けよ…俺はお前の事を1番知ってる存在や、時にお前をボロボロにする存在かもしれんし励ます事になる存在かもしれん…やから俺は踊れるんや」



ああ、言った言葉の意味が分かった
お前がLET ME GO!を言わずとも理解した理由も
…踊れるんや、きっとこれが最後…でもいい、1人でも踊るねん
誰も見てなくても…踊るんや

ステージの、スノウの反対側へと歩いてスタンバイする
普通サーカスなんかじゃ流れない曲が流れて
あの時の光景が一瞬目の前で煌めいて、ライトが光った

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空屋(プロフ) - Sa☆☆さん» 喜んでいただけて嬉しいです、続編にて話の解説をしていますので是非続編も読んでいただけると嬉しいです、またのリクエストお待ちしています (2019年6月4日 10時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
Sa☆☆(プロフ) - 太陽のクラウン、感動しました!誰のことか想像できてしまって涙が、、、 (2019年6月4日 8時) (レス) id: 0289ad8d0b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - こちらこそありがとうございます!!楽しみに待ってますのでよろしくお願いします!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむ様、2度目のリクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜!黒色でもストーリーの基盤を教えてくださったのはとてもありがたいです!今、話の量がかなり多くなってきたので、続編での制作になるかもしれませんが喜んでお書きします (2019年6月3日 17時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - だから康二くんが自分以外に興味を持たなければこんなに不安になったりしないんじゃないかと思い仕事終わり家に連れて行き……みたいな話で2作品とも康二くん受けでお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2019年6月3日 13時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空屋 | 作成日時:2019年5月29日 1時

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