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END ページ4

鼓動が早まる、冷や汗が出る
目の前の恐怖から、逃げ出したいと思う



「…ああ、深澤先輩だっけ?あの人なーんにも考えてないね」



「…阿部ちゃん、何で俺の事そんな、どういう事」



後ずさりする、声が震える、なのに阿部ちゃんは気にせず近づいてくる



「決まってるじゃん、佐久間の事が心配で心配で…」



そしてわざとらしく眉を下げて心配そうな顔をした後



「ものすごく、大好きだからだよ」



左手でぐっと襟元を掴まれ、抱き寄せられた

思わず、身をよじって抜け出した



「っは…は…?阿部ちゃん…や、やめてよ…来ないで、来ないで!」



「何で?高校に入る前からずっと、俺に相談してくれてたじゃん…なのに何で俺には全部話してくれないわけ?酷いよ…」



俺が突き放してもなお、虚ろな目で笑いながら手をこちらへと向ける



「い、嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ!」



阿部ちゃんの肩を掴んで、反抗して
でも、その力は俺と同等で



「痛っ…やめ、やめて…」



俺の方が身体が小さい事はわかってて



「逃げないでよ?…大介」



じわじわと後ろに下がっているのがわかったすぐ後、俺の体がふっと宙に浮いた



「あっ…阿部…ちゃん…」



その時、夢と同じ光景だって事が走馬灯で蘇った

でも、落ちてるのは…俺だ



必死に手を伸ばした、けど俺の身体は虚しくも
地面に落ちたんだろう、意識はそこで糸が切れた









「…ま、さ…佐久間!」



微かな声で、意識がゆっくりと戻る
俺は…何をしていたんだろう



「…阿部、ちゃん?」



目を開くと、"仲のいい友達"の阿部ちゃんがいた
ここは…保健室だろうか



「俺…なんでここに?確か昼休みに寝てて…」



「起きたはいいけど、寝不足で廊下で倒れてたんだよ!頭も打ってたし…"悪夢にうなされてた"って他の子が…また無理してたの?」



"悪夢" そのコトバが耳から入って頭を巡ると
目の前の心配そうな顔の阿部ちゃんの横に

フッともう1人の彼に似た"何か"が見えた



「えっ…」



「…どうしたの?」



瞬きをして、冷静を取り戻してやっと記憶がはっきりとした

でももう、遅かった
俺の両腕は悪夢と同じ、悪夢の中の"何かだった彼"に捕らえられている




「もう、俺から離れちゃダメだよ…?ね、佐久間」



俺の様子を見て、違和感に気づいたのかぐっとベッドに組み伏せられると

また、首に手を伸ばされ
俺の首に彼の両手という首輪がつけられた_

船、その糸を掴んで me×mk[黒]→←侵蝕性悪夢 ab×sk[黒]



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空屋(プロフ) - Sa☆☆さん» 喜んでいただけて嬉しいです、続編にて話の解説をしていますので是非続編も読んでいただけると嬉しいです、またのリクエストお待ちしています (2019年6月4日 10時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
Sa☆☆(プロフ) - 太陽のクラウン、感動しました!誰のことか想像できてしまって涙が、、、 (2019年6月4日 8時) (レス) id: 0289ad8d0b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - こちらこそありがとうございます!!楽しみに待ってますのでよろしくお願いします!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむ様、2度目のリクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜!黒色でもストーリーの基盤を教えてくださったのはとてもありがたいです!今、話の量がかなり多くなってきたので、続編での制作になるかもしれませんが喜んでお書きします (2019年6月3日 17時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - だから康二くんが自分以外に興味を持たなければこんなに不安になったりしないんじゃないかと思い仕事終わり家に連れて行き……みたいな話で2作品とも康二くん受けでお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2019年6月3日 13時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空屋 | 作成日時:2019年5月29日 1時

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