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スノウは呆然としている僕に、この声は心の声だと説明してくれた
僕に伝えたかった思いが色々な形になっているらしくて、人形が回り終えるとガチャッとどこかの扉が開く音がした



「次は、あっち…?」



目黒くんの部屋の中にあった扉を見る、ここはどうやら廊下に出なくても部屋を行き来できるみたいで、次は佐久間くんの部屋に続いてるようだった
ドアノブを回し、開くとそこはやっぱりアニメグッズがあったけどそれ以上に僕らに関する物が多かった



「佐久間くん…壁にハートの模様がたくさん、それにグッズと同じように僕らに関する物どれも大切に保存されてる…」



さっきの部屋と同じようにピンクのオルゴールを開いて、ネジを巻くと佐久間くんの人形は持っていたペンライトが光りだした



「俺は、いつでも明るくいなきゃダメだと思ってて、自分が笑顔でいればいいって考えが大きすぎた…周りの顔、ラウールの笑った顔とかちゃんと見てなかったのかもしれない」

「…そんなこと、そんなことないよ佐久間くん…僕が悪いんだもん」



オルゴールを見つめながら、僕ほ冷えてきた体を手で温めつつ次の扉の方へ向いた



「次は、阿部くん…」



扉を開くと、そこは教室みたいな部屋で本当の学校みたいな雰囲気があった
でも教科書とかは無くて、代わりに僕達が乗ってる雑誌と色水の入ったフラスコやビーカーが置かれてた



「僕達の色…阿部くんは、何を僕に伝えたかったの?部屋の感じじゃわかんないよ…」



黒板の前にあった緑色のオルゴールを開いてネジを巻くと、阿部くんが雪だるまが描かれたボードを棒で指す動きをして声が流れた



「ラウールは勉強熱心で俺ら以上に大人だったかもしれない、でも向上心が強すぎる結果俺達は無茶をさせ過ぎてた、ついて行こうと必死なのを偉いって言うだけで体調のことなんて…」


「え、体調…?僕…は」



突然目の前が歪み、ふっと身体が倒れるのがわかった…でも、どこかにぶつかる痛みは無くて



「ラウール!しっかりして!」



阿部くんの声がして、はっとするとスノウに支えられていた



「あ、ありがとう、あの…スノウ…って呼んでもいいですか?貴方は…その、どうして皆の声を…?」


「……」



スノウは僕が名前を呼ぶと、とても嬉しそうにしたけど黙って次の扉を指さした

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空屋(プロフ) - Sa☆☆さん» 喜んでいただけて嬉しいです、続編にて話の解説をしていますので是非続編も読んでいただけると嬉しいです、またのリクエストお待ちしています (2019年6月4日 10時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
Sa☆☆(プロフ) - 太陽のクラウン、感動しました!誰のことか想像できてしまって涙が、、、 (2019年6月4日 8時) (レス) id: 0289ad8d0b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - こちらこそありがとうございます!!楽しみに待ってますのでよろしくお願いします!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむ様、2度目のリクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜!黒色でもストーリーの基盤を教えてくださったのはとてもありがたいです!今、話の量がかなり多くなってきたので、続編での制作になるかもしれませんが喜んでお書きします (2019年6月3日 17時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - だから康二くんが自分以外に興味を持たなければこんなに不安になったりしないんじゃないかと思い仕事終わり家に連れて行き……みたいな話で2作品とも康二くん受けでお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2019年6月3日 13時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空屋 | 作成日時:2019年5月29日 1時

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