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ネガイヘ ru×su[黒→白] ページ18

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ぼんやりとした意識の中、ゆっくりとまぶたを開く
気がついたら、見知らぬ場所にいた
上にはライトグレーの空、下には真っ白な地面…


「ここ…は?」



見渡すと辺り一面が雪景色なのがわかった
でも、僕はこんな所にいなかったはず…それに今は夏だったはずだ



「…ラウール」


突然、後ろから声をかけられて振り向く
そこには、上下真っ白な服を着た男の子か女の子かよくわからない人が立ってた
ニット帽にマフラー、コートに手袋からブーツまで全て真っ白な…まるで雪の精のような人だった



「あ、あなた…は?」



僕が問いかけると、少し困ったような顔をして目を伏せた、そして



「…"こっちに戻って来い"」



そう言って、手招きをした
戻って来い…?ここは始めてくる場所のはずだと思いどういう事だろうと首を傾げる



「どういう事ですか…?貴方、誰なんですか…?名前とか…」



名前を聞くとやはり困った顔をした…しかし、その顔はどこか子供っぽくて純粋な感じがした



「貴方には、名前が無いの?」



尋ねると、少し悩んだ素振りをしたが首を横に振った後に口を開いた



「…アナタノ夢、ソシテアナタ自身」


「…どういうこと?」


「アナタ達自身…ト言ッタラ、イイ?」



どこか機械的な声でその人は言う、僕自身であり僕達自身の夢という事は、SnowManって事になる



「SnowMan…って事?貴方は一体何者なの?」

「助ケタイ…貴方…アブナイ」



そう言って、僕の手を引いてずんずんと道を歩き出した



「ちょ、ちょっと!何処に行くんですか!?」



手を引かれるまま、足早に進んでいくと雪景色の中に奇妙な建物が現れた
お屋敷、と言うにはその外観はあまりにも変だったが広そうに見えた
1部分が錆びた屋根や植物のツルが伸びた壁、スプレーでされたヘンテコな落書きまである



「あの…この建物は…?」

「俺達にはお前が必要なんだよ」

「えっ?」



ふと白い人の声が、人間の男性のようになり驚いていると、その人はまた悲しげな顔に戻る



「…ゴメン、何モ言ワズ二…来テ」



そう言うと、僕に着ていたコートを寒いだろうと思ったのか着せてくれた、案外優しい人なのだろうか
ゆっくりと入口の扉を開くと、長い廊下があった
そこには、たくさんの楽譜が壁に貼られて両脇のガラス棚の中には音楽に関するものばかり置かれていた

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空屋(プロフ) - Sa☆☆さん» 喜んでいただけて嬉しいです、続編にて話の解説をしていますので是非続編も読んでいただけると嬉しいです、またのリクエストお待ちしています (2019年6月4日 10時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
Sa☆☆(プロフ) - 太陽のクラウン、感動しました!誰のことか想像できてしまって涙が、、、 (2019年6月4日 8時) (レス) id: 0289ad8d0b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - こちらこそありがとうございます!!楽しみに待ってますのでよろしくお願いします!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむ様、2度目のリクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜!黒色でもストーリーの基盤を教えてくださったのはとてもありがたいです!今、話の量がかなり多くなってきたので、続編での制作になるかもしれませんが喜んでお書きします (2019年6月3日 17時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - だから康二くんが自分以外に興味を持たなければこんなに不安になったりしないんじゃないかと思い仕事終わり家に連れて行き……みたいな話で2作品とも康二くん受けでお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2019年6月3日 13時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空屋 | 作成日時:2019年5月29日 1時

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