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撮影スタジオの端で椅子に座って水を飲みながら他のメンバーを待っていても、頭の中はずっとあいつの事ばかりで余裕なんてものはなかった
「らしくないよな…俺」
「いや、気持ち分かるよ…俺もさっきまでは宮ちゃんが行き過ぎてるって思ってたけど…」
「俺もです、康二くんが可愛い系の括りにいるとか…俺達みたいに密着するとか、耐えられませんって」
お互いに、好きな者への気持ちが募っていく中でスタジオの入口の方から聞きなれた声がした
「あ、阿部とふっかと翔太じゃん」
その言葉に、バッと立ち上がった照はすぐさま翔太んとこに飛んでいった、目黒は未だ康二が来ずに背中がだんだん丸まっていく
「おーお疲れ、そっちはダークファンタジー系かぁ…俺らRPGだったわ〜」
「俺がまさか魔法使い…というか賢者とは、知的だからってモノクルに魔導書って装飾多すぎ…重かった…」
シーフのふっかと賢者の阿部は椅子に腰を下ろすと水を手に取った、翔太は照に抱きつかれてデレデレしていて、俺も早く来ないかなと思っている
「はぁ…ラウールまだかな〜」
「康二くんまだかなぁ…」
ふっかと目黒の視線が俺に注がれる、いや思ってても言わねぇよ
「大介…」
苛立ちとか、嫉妬とか、色々な想像や感情が心を埋めつくしかけた時だった
「よーし!康二とラウール、よろしくピーマン!であります!」
入口から、待っていた声が聞こえて目を向ける、そこには…
ふわっとした髪といつもの笑顔…でも、まるで見たことの無い綺麗な妖精がいた
「大介…?」
「…嘘」
俺の言葉に気づいたのか、こっちを見て小さく唇を動かした
一瞬だけ目を見開いて直ぐに逸らされたが、耳が赤くなっていた
「ラウール、転けへんように気ぃつけや?ほな、皆さんよろしくお願いしまーす!」
「お願いしまーす!」
その後ろから、道化師…ピエロの服とメイクをした康二と、天使の服を着たラウールがひょこっと顔を出した
半分の仮面とか帽子、輪っかや翼がリアルだ
でも、俺はやっぱり大介の方を見てしまう
撮影が始まって、最初は天使のラウールに床にふわふわと敷かれた羽を頭に乗っけられたり、康二と一緒に小道具のリボンを体に巻いたりとかそのくらいだったけど、段々距離感が近くなってきたその時
康二が大介の頬にキスした
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空屋(プロフ) - Sa☆☆さん» 喜んでいただけて嬉しいです、続編にて話の解説をしていますので是非続編も読んでいただけると嬉しいです、またのリクエストお待ちしています (2019年6月4日 10時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
Sa☆☆(プロフ) - 太陽のクラウン、感動しました!誰のことか想像できてしまって涙が、、、 (2019年6月4日 8時) (レス) id: 0289ad8d0b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - こちらこそありがとうございます!!楽しみに待ってますのでよろしくお願いします!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむ様、2度目のリクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜!黒色でもストーリーの基盤を教えてくださったのはとてもありがたいです!今、話の量がかなり多くなってきたので、続編での制作になるかもしれませんが喜んでお書きします (2019年6月3日 17時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - だから康二くんが自分以外に興味を持たなければこんなに不安になったりしないんじゃないかと思い仕事終わり家に連れて行き……みたいな話で2作品とも康二くん受けでお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2019年6月3日 13時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空屋 | 作成日時:2019年5月29日 1時