大きな身体、広い背中 ru×iw[白] ページ2
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廊下を歩き、少し先の族部屋…と言われてるらしい部屋のメンバーの佐久間くんから、僕はマンガ本を借りていた
「どうどう、ラウール!それ面白かったでしょ!?」
「はい!とっても面白かったです!」
そう言うと、佐久間くんは続きの巻を袋から出して持ってきてくれた
「これ続き!また読み終わったら感想聞かせてよ〜ちなみに、ここまででどのシーンが好き?」
「僕はやっぱり…」
僕は、読んでいた話を思い返した
主人公は小さな国の生まれのイティという男の子、とっても大きな不思議な生き物のメガの背中に家を作って暮らしてる
その男の子はメガととっても仲良しで、メガの背中に乗ったまま旅に出かけるって話だ
「メガの背中ってきっと…とても安心感があって、暖かいんだろうなーって…僕羨ましくなっちゃいました」
「だよねー!あのガッシリ感!落ちそうになった主人公のイティを助ける長い尻尾…頼りがいあるわー!なんか照みたいじゃない?」
「ん、何?俺…?」
ふと、佐久間くんの発言に後ろで筋トレをしていた照くんが僕らが座っていたソファの方へ顔を向けた
「いや〜この漫画の登場人物がですねぇ〜!」
ニコニコ笑顔と営業マン口調で、佐久間くんは主人公がメガの上に乗って寝転がるページを見せている
「確かに…照くん、メガみたいだなぁ…」
僕は後ろから照くんの背中を眺めた、男らしい大きな身体、広い背中に…たくましい筋肉
僕の身体は、それとはまだ程遠い
「…ラウール?どうした?」
ふと、照くんが僕を見下ろす感じで顔を覗き込んだ
「あっ、照く…その、えっと」
「何だよ、悩みでもあるとか?」
心配そうな顔をする照くんを見ると申し訳なくなって、僕は三角座りしたまま縮こまった
「ラウール…?え、何だよ佐久間…は?」
その上で、照くんが佐久間くんと何やら話すのが聞こえた
「あー…ラウール、俺の背中に身体を預けろ!お前の敵、不安…この世の悪いもの全てから、お前を守ってやる」
「え、その台詞…」
それは、漫画でメガからイティに向けて言われた言葉だった
驚いて顔を上げると、僕の前には照くんが背を向けて座ってて、顔だけこっちに向けてた
「照…くん…ありがとう、大好き」
「おう」
僕が後ろから照くんにハグすると、照くんは顔を真っ赤にしてた
その後、部屋に戻ってきた深澤くんは僕らを見て、照くんがデレたと大層びっくりしていたらしい
侵蝕性悪夢 ab×sk[黒]→←夜明け、君色に染まれ nb×dt[白]
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空屋(プロフ) - Sa☆☆さん» 喜んでいただけて嬉しいです、続編にて話の解説をしていますので是非続編も読んでいただけると嬉しいです、またのリクエストお待ちしています (2019年6月4日 10時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
Sa☆☆(プロフ) - 太陽のクラウン、感動しました!誰のことか想像できてしまって涙が、、、 (2019年6月4日 8時) (レス) id: 0289ad8d0b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - こちらこそありがとうございます!!楽しみに待ってますのでよろしくお願いします!! (2019年6月3日 17時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - ちゃむさん» ちゃむ様、2度目のリクエストありがとうございます!大丈夫ですよ〜!黒色でもストーリーの基盤を教えてくださったのはとてもありがたいです!今、話の量がかなり多くなってきたので、続編での制作になるかもしれませんが喜んでお書きします (2019年6月3日 17時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃむ(プロフ) - だから康二くんが自分以外に興味を持たなければこんなに不安になったりしないんじゃないかと思い仕事終わり家に連れて行き……みたいな話で2作品とも康二くん受けでお願いしたいのですが大丈夫でしょうか? (2019年6月3日 13時) (レス) id: 89ba9725ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空屋 | 作成日時:2019年5月29日 1時