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あれから私は、店長と相談してもうしばらくしたら受験生として勉強に専念する事にした
バイトを辞めるまでに、須貝さんがこの店に来なかったら私の恋は終わりだ
このうるさい気持ちも止めなければいけないと思うと、不安や寂しさで更に胸が苦しくなった
明るいとは言い難い私の性格を前向きに、可愛いとお世辞でも言えない私をオシャレに目覚めさせてくれた初恋だ
燃えるようなこの想いを跡形もなく消す事なんて出来るのだろうか
10歳も離れている
それだけじゃない、相手は…須貝さんは私なんかじゃ届かない場所にいるはずの人で
もちろん猛勉強した、だから私は今名門大学を目指している
…でも、埋まらない差は見えているわけで
｢せめて、最後までには会いたい…なんてなあ｣
練習し続けたハートのラテアートも
伝えたい気持ちもずっと私の中に残ったままになるのだろうか…
そう考えていた時だった
カランカラン…と店の扉の開く音
｢いらっしゃいませ…あっ…！｣
『久しぶり、Aちゃん』
いつものように、笑顔を私に向ける須貝さんを席に案内する
『最近一気に暖かくなってきたね〜』
｢そう…ですね、もう4月ですし｣
『…あ！そういえばもう受験生か！』
｢…はい、それで…今月で、バイトを辞めようと思って｣
私が伝えると、須貝さんは驚いたのかぱっちりした目を見開いた
『えっ…辞めちゃうの？…そっか〜…残念だな…じゃあ今日は暖かいけど、またラテアート見たいからホットカフェラテにしようかな！』
その言葉に、伏せていた目を須貝さんの方へ向けた
目が、あってしまった
｢…は、はい！かしこまりました｣
慌てて厨房へ行く
息を整えて、ラテアートの準備をした
手が震える中、店長は
｢これがラストチャンスかもしれないから伝えな？伝えるだけならタダだよ、他にお客様もいないから｣
描き上げたハート模様のラテアートとまかないのデザート用にしか作らないハートのクッキーを持って、私は須貝さんの待つ席へ行った
｢…お待たせしました｣
『おお〜！…お？』
須貝さんは、ラテアートとクッキーを見た後に驚いた顔で私を見た
『Aちゃん…これ』
｢…須貝さん、私…須貝さんの事がずっと前から好きでした！｣
…伝えた
怖くなって、ぎゅっと目を瞑る
『…まいったなぁ』
ああ、やっぱり困らせてしまっただろうか
恐る恐る目を開こうとすると
頭に優しい温もりを感じた
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
