マイノリティとクラウディ･ピンクの硝子細工:sg ページ36
sg_side
オフィスにいつも通りに出社し、私がいつも座る席の左側を確認する
これは私がするいつもの仕事の1つ…になってしまったもので、机に突っ伏した人物を“今日も”確認した
ああ、またですかなんて思いながら自分のデスクに荷物を置き、キッチンで2人分の珈琲を淹れてとりあえず自分のデスクの上に置く
私、志賀玲太の隣のデスクで突っ伏しているのは大学の後輩であり彼女でもあるAA
私の1日は彼女の生存確認から始まる
…というのも
『A、起きてます？起きてますー？…皆さん出社してくる時間なんですけど』
｢う…うん…？ん…と、ああ、もうそんな時間ですか…おはようございます、玲太さん｣
彼女は誰よりも出社が早い、がとんでもない癖がある
時折作業中に気絶するのだ
『いやいや、おはようございますじゃなくて…また貧血か睡眠不足になってません？肌が真っ白なんだけど、それに腕も…窶れたのかと思うほどだよ』
彼女は悪い癖がたくさんある
休憩をしない、睡眠をしっかりと取らない、熱中すると話は聞かないし食事を取らないことも多々ある
そのせいか肌はとても白い、そして掴めば彼女の骨の太さを感じるくらいで
｢んー…そう、なんですかね？自分としては普通かなぁと｣
『Aはもう少し、自分を大切にして欲しいな…はい、珈琲』
｢あ、ありがとうございます…でも自分を大切にはしてるんですけどね、ほらこの服かっこよくないですか？サルエル好きなんですよね、あとジャケットもなかなか｣
別にファッションを大事にしろと言った訳ではないのに、彼女は自分の服を誇らしげに見せた
まぁ私はそういう所に惹かれたと言っていいのかもしれないのだけれど、彼女はジェンダーレスな服装やメンズファッションをいつも着ている
髪はハーフアップにしているからか、見える耳につけるアクセサリーもかっこいいものが多くて、私とは正反対のようでよく似ていた
『似合ってるけど、そういう事じゃなくてね…身体を大事にって事なんだけど』
｢身体かあ、まあ大切にしてますよ〜？それに、服を褒めてくれるのって玲太さんくらいしかあまりいないし嬉しいです…こういう服装、あんまりいいと思われないから｣
私がため息をついた後に呆れ笑いをしていたら、彼女の誇らしげな顔は一転し伏し目がちになっている事に気づいた
彼女が大学より以前はずっと変人扱いを通り越して周囲から冷たい目線を向けられていたと言う
長いまつ毛のよく目立つどこか儚げな彼女のその表情は私の胸を締め付けた
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
