マスタードの刺激:hys ページ33
you_side
冷蔵庫からきゅうり、パプリカ、ミニトマト
順に野菜を取り出しながら考える
なんで私は料理を教える事になったのだっけ
しかも、料理といってもピクルスの作り方を
ああそうだ、事の発端は私の記事だった
海外でホームステイをしたりシンプルに旅行したりとした経験から海外の料理に関するクイズや、時には作り方も記事にしていたなと思い出した
とはいえ、私は何故か同じクイズノックに所属するあのジャスコさん…林輝幸さんに数日前にラインに来た突然のメッセージでこう聞かれたのだ
『Aさん、ピクルスの作り方を教えてはくれませんか』
何事かと思い訳を訪ねると、家にいる時間が長くなったはいいものの料理のレパートリーが無い、あまり頻繁に買い物に行くのもこのご時世…ということで作り置きできるメニューを学びたいと思っていたところに、私のピクルスの存在を思い出したらしい
そういえば過去に、私は自家製のピクルスを含めた海外で学んだ料理を振舞った事があった
『美味しかったので是非教えて欲しいんです、よろしくお願いします』
丁寧に書かれた文章と、覚えていてくれたのかという嬉しさに心を少し踊らせながら
瓶や調味料をテーブルに並べて、リモートワークならぬリモート料理教室の準備を進めていた
数分後、林さんの方からテレビ通話がかかってきた
応答すると、エプロン姿の林さんが映り挨拶をする
｢こんにちは、林さん｣
『こ、こんにちは、今日はよろしくお願いします』
私の方が歳下なのに、相変わらず丁寧で優しい口調だ
家の中での姿だからか、いつものカッチリとしたものではなく柔らかな雰囲気で少しドキッとする
｢じゃあピクルス作りを始めていきます、まずは洗っておいた野菜を切っていきますね｣
『は、はい』
私が手本に野菜を切っていくと、その後に真剣な表情で真似をする林さん
その表情と男の人らしい手は、クイズの時にもあまり見ないくらい画面越しなのに近く感じて
また、胸がドキリとした
『あっ…少し歪になっちゃったなあ、あはは…かっこ悪いや』
ほんの少し、乱切りのようになってしまったきゅうりを見て笑っている林さんの無邪気な姿を見ると心が温かくなっていく感じがした
｢大丈夫ですよ、それじゃあ野菜を煮沸消毒した瓶に入れていきましょう｣
きゅうり、パプリカ、ミニトマトの順に瓶に入れた時にふと我に返る
私は家庭菜園がてら料理に使うハーブがあるが
普通の家庭に、ローズマリーやディルやらのハーブなんてあるはずないと
~END~→←カナリアイエローと恋の魔法:izw[Request]
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
