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しかし私の興奮はその後一気に落ち着く事となる
『あ、じゃ俺もラテ』
伊沢さんの声だった…ああ、軽率だった
須貝さんの方だけラテアートをハートにするだなんて不自然になってしまう
『俺コーヒー苦手だからホットココア、福良さんは？』
『俺もそうしようかな』
｢…かしこまりました｣
ああ、結局作戦失敗だと思いながら厨房にメニューを伝えラテアートの作業へと入る
｢Aちゃん、どうしたのそんな暗い顔してラテアート崩れるよ｣
｢店長…｣
店長に手短に訳を話すと、店長はふっと息をついて優しく言った
｢これから忙しくなるとはいえ、チャンスはまだあると思うよ｣
その言葉に背中を押されて、心とは違うままのリーフ模様のラテアートを施したカフェラテをテーブルへと運んだ
｢お待たせ致しました、カフェラテをご注文のお客様｣
『はーい！…おお！すげー！』
『綺麗だな、これは君が？』
ラテアートに目を輝かせる須貝さんと伊沢さん、そして伊沢さんの質問で須貝さんは私の方を向いた
｢え…はい、私がしています…店長に教わりました｣
『Aちゃんすごいね！』
彼に、須貝さんに
初めて名前を呼ばれた
｢…あ、えっと…ありがとうございます！｣
心臓がうるさすぎるくらいドキドキしている
私は注文されたメニューを全て運び終えると、厨房で必死になって心を落ち着けようとした
｢…Aちゃん…って｣
高校1年からバイトを初めて、初めて言われた名前呼び
今までは、苗字で呼ばれたのに…あの時、何で？
そんな思いがぐるぐると彼の頼んだフルーツロールの渦巻きみたいに頭を巡る
ホールに戻ろうとしたら、丁度須貝さん達がお会計の時だった
『あっ！』
｢…あ｣
バッチリ目が合う、やっぱり目線を逸らす事なんて出来なくて
私はまた顔が真っ赤になって鼓動はエンジンがかかったかのようにドキドキする
『美味しかったよAちゃん！また来るね！』
なんて、須貝さんは笑顔で手を振って店から出た
空いた口が塞がらない私に、1番後ろにいた川上さんがボソリと
『ホの字…言うやつやなぁ、ガンバレー…』
その言葉にハッとして、川上さんを見ると
ニヤリとして店を出ていった
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
