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自分の濡れたセーターを脱いで、彼女のルームウェアと下着、そして飲ませる為の水を持って脱衣場に戻る
彼女はバスタオルに包まって俯いていた
俺は無言で着替えと水を置いて、まだ湿っていた髪を撫でた
それに驚いたのか、彼女は俺の方を見て目を見開いた後に申し訳なさそうな顔をする
｢ごめん…なさい｣
『何でこうなったか、言える？…何かあったのか、俺…心配だよ』
水を1口飲んで、着替える彼女を一応見ないように待ちながら呟くように尋ねる
彼女は目を少し逸らしてはいたけれどゆっくりと話し始めた
「自分の事が、不甲斐なく感じてしまって…拳くんは色々な人に頼りにされています…でも、私は…私は今日も会社で怒られてしまって、上手くやる方法を考えたり拳くんとの釣り合わなさとか考え出したら…止まらなくなって」
ポロポロと、彼女の瞳から大粒の涙が流れ始めた
控えめな彼女の口から初めての本心や弱音を聞いて
安心させたくて、優しく包み込むように抱きしめた
『そっか、辛かったんだね…気づいてあげられなくて本当にごめんね…？これだけ言わせて？俺はAの事が大好き、不甲斐ないとか釣り合わないなんて言わないで、俺の事をもっと頼って…？俺はAの彼氏だよ、ずっと味方だよ？』
俺の身体を華奢な腕で弱々しくも抱きしめ返して、すすり泣く声が聞こえる
あやす様にぽんぽんと優しく背中を撫でるように叩くと落ち着いたのか身体を離して、目を合わせてくれた
「ありがとうございます、拳くん…わ、私も…大好きです、助けてくれて…ありがとうございます…！」
『うん、大丈夫大丈夫！たくさん甘えてね？それにさ、泣かないで？Aには笑ってて欲しいよ、笑顔が大好きだから』
優しく微笑むと、泣いていた事が恥ずかしかったのか顔を赤らめる
そして、甘えるように普段はしないような事をしてきた
俺のシャツの袖を掴んで、じっと俺の事を赤い顔で見つめては口を少しもごもごとさせる
『ん？どーしたの？』
「甘え、ます…だから、拳くんからキスしてくれませんか」
俺は彼女がその台詞を言い終わると同時にグッと抱き寄せてキスをした
抱きしめる手はいつもより力を込めて、長く長く彼女を離さないように唇を重ねて
ねぇ、そんなに可愛いすぎる甘え方をされるなら
人魚姫、魔法のキスでこれからも俺の傍にずっと離れずにいてくれるよね？
千の夜とキャラメルの話:sgi→←薄水に溶ける人魚姫:fkr
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
