~END~ ページ25
Ko-chan_side
パキリ、と表面の焦がされたざらめ糖をスプーンで割って
とろりとした中のクリームと一緒に口に運ぶ
優しい甘さとバニラの香りが口いっぱいに広がって、気がつけば俺は夢中で食べていた
｢ふふふっ…渡辺さんっ…！｣
あと1口2口ぐらい、というところでAさんに声をかけられた
『はっ…はい…！？』
変に驚いて、声が裏返ってしまって恥ずかしいな…なんて思っていると
彼女がは俺と距離を詰めてきた
『え、なっ…何ですか』
｢クリーム、ついてますよ？｣
俺の右頬についていたクリームをそっと細い指で取った
彼女が、至近距離で、俺の右頬から…微笑んで！
『あっ…！あ、えっとその…あっ…ありがとうございます…？』
顔が、とても熱い、そして必ずと言っていいほど赤いだろう
口の中は表面の焦げたざらめ糖がクリームと共にドロドロに蕩けて甘い
熱くて、甘すぎる
｢ふふふ、そんなに夢中で食べる程おいしかったですか？何ならレシピ教えますよ！｣
ああ純粋すぎる、そんなに微笑まないで欲しい
クレームブリュレみたいな君の
ツヤツヤなざらめ糖のように綺麗な笑顔もその中身も全部欲しいって思ってしまうから
『あ、あの…Aさん！ぜひ教えて下さい…それと、れ…連絡先も』
でも、俺には勇気がないからまずは小さな1つからしかできやしない
だって彼女は純粋なのに天才的すぎるから
俺なんかが、すぐに近づいていける存在じゃない
…でもきっと、綺麗なテーブルマナー並に手順をふんでフルコース並にしっかりしたデートプランとか考えて…そして、その先は
最高のデザートみたいな貴女にありつけると思っているから
男を磨いて、アプローチをして
最高に甘い貴女の唇を奪いたい
天才的なグレーテル、君が作る1番甘い物
どうか僕にくれますように
そんな甘ったるい心の内はまだ、焦がしすぎたくらいのざらめ糖で隠しきれてはいないだろうけど押さえておくよ
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
