天才グレーテルのクレーム･ブリュレ:ko-chan ページ23
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正午になる5分前、ああもう少しだって思うとわくわくし始めて、作業が進む
仕事を始めてからお昼ご飯は大抵コンビニで買ったものですますことの多い俺達の為に、わざわざ作ってくれるライターの人ができたのだ
｢あっ…皆さん！そろそろお昼ですね、今日はサンドイッチにしようと思うのですが食べる方〜｣
このオフィスでライターでありシェフとなったAさんが椅子から立ち上がって皆に声をかけると、次々手を挙げた
『あっ…俺も！』
俺も慌てて手を挙げると、彼女は笑って頷いた
人数を数え終えたのかふわっとした焦げ茶の髪をヘアゴムでまとめてキッチンへと向かって行った
彼女は父親が料理人、母親がパティシエという事もあって記事は料理に関することが多い
そしてとても料理が上手で、普段からコンビニ弁当とか偏った食事の俺達を心配して軽食を作ってくれるようになったのだ
しかも毎回デザートつきで
『今日のデザートなんだろうね、こうちゃん！』
『山本さん、デザート目当てじゃないっすか』
ニコニコした笑顔で語りかけてくる山本さんに軽く返事をするとムスッとした顔をされた
『えー？こうちゃんも甘いもの好きじゃーん』
『俺は別にデザート目当てじゃないっすよ』
『へぇ、山本はデザート目当てなのわかってたけどこうちゃんがそう言うなんて意外だなぁ…じゃあ何目当てなの？俺はほぼ野菜抜きサンドイッチなんだけど』
俺と山本さんのやり取りに、ノートパソコンを閉じてペットボトルに入ったお茶を片手に福良さんが興味深そうにやって来た
そこで俺はちょっと戸惑った
この2人…いや、オフィスにいる皆に目当てはAさんの笑顔ですとか言える訳がない
俺は、ずっと前から彼女の笑顔に引かれていた
料理にお礼を言った時にあのふわっとした髪を揺らして笑って
可愛い声で｢こちらこそ、喜んでいただけて嬉しいです｣と言った時のあの笑顔が焼き付いて離れない
それに、スイーツをよく作るからなのか彼女からはバニラのような甘い香りが漂っていて
つい目線が彼女の方へ行ってしまう
『…こうちゃん？俺の話聞いてる？』
『…えっ、あっ！すいません！』
なんて、Aさんの事について考えていたら福良さんに心配されてしまった
ハッとなって福良さんの方を見ると、山本さんと一緒にニコニコとしていた
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
