ファイアー･エンジンは止まらない:sgi ページ3
you_side
一目惚れ、と言うやつだろう
アルバイト先のカフェでたまたまふと目が合ったお客さんだった
研修中の名札を見てだろうニコッと笑って
『研修、頑張ってね』
と言ってくれただけだった
それだけで私の高校生活もアルバイトも全てが楽しく感じた
あの明るくて優しい笑顔、スタイルの良さ
彼が何をしてるかを知ってからは何もかも夢中になった
店に来る度に胸が熱く苦しくなって
心だけじゃなく体まで溶けそうな程、顔が赤く熱くなるのもわかっていた
｢もう、これだけ経ってるのか｣
スケジュール帳を開いて思った事
始まった恋から長くて、私は高校3年になろうとしている
常連さんになってくれたあの人…須貝駿貴さんはどんどんと私の手の届かない距離にいるように思えてきているのに
好きという気持ちもそれに比例するように膨れ上がっていた
受験も控えて、バイトになかなか入れなくなるだろう…だとしたらもう須貝さんに会えなくなるのだろうか
そう考えていると、カフェの扉が開いた
｢あっ…｣
何度見ても、ずっと見つめていたくなる
笑顔の須貝さんが店に入ってきた
今日はQuizKnockのメンバーさんと一緒だった
…ああ、私にもまたあの笑顔を見せてはくれないかなんて思ってしまう
｢いらっしゃいませ、何名様ですか？｣
『4！』
須貝さん、伊沢さん、福良さん、川上さん…見たらわかるのだけれども
指を4本立ててキリッとする須貝さんを見ただけで胸が高鳴る
席へ案内した後も、私はずっと須貝さんを見つめていた
店長さんからは
注文を聞きに行く際は言っていいよといつも笑いながら言われてしまう
注文のベルが鳴り、私は心を精一杯落ち着けてから須貝さん達のいるテーブルに向かった
『すいません、ケーキセット4つ〜』
｢かしこまりました、ケーキとセットのドリンクこちらからそれぞれお選びください｣
『えーっと、フルーツロールとガトーショコラとショートケーキとチーズケーキ…で、飲み物どうする？』
最年長の須貝さんがトントンとメニューを指で叩くのを見ていたいなぁ、と思いつつ注文のメモを取っていると須貝さんがメニュー表の端をチラッと見て言った
『おっ、ラテアートかぁ…いいなぁ俺ホットのラテにしようかな…』
ラテアートという言葉に一層胸が高鳴る
そう、私は頼んでくれないかという期待からバイトという身分だがとても練習していたのだから
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
