眠らず姫にユニコーンと子守唄を:ymmt ページ18
Ymmt_side
午後3時を少しすぎた頃、オフィスにある時計と彼女の顔を数回見た後に席を立つ
キッチンに行くと、珈琲を入れている途中の河村さんがいた
僕も戸棚からマグカップを２つ取る
『また、いつも通りの？』
『はい、いつも通りの！』
いつもの3時になると休憩の時にするルーティンがある事を皆は知っている、河村さんもそれに気づいたのか僕の方を見てくすくすと笑った
『相変わらず、Aさんは集中力がすごいね…でも山本も気づいていたかもしれないけれど、彼女の隈すごいよ？息抜きもせず最近ずっと連勤でオフィスにいるし…』
そう、彼女のAAちゃんはライターの中でも群を抜いて集中力や仕事に対する愛が強い
それ故、自分の事を疎かにしがちな子だ
声を数回かけないと気づかないし、ご飯の食べる量も少ない
『そう、ですよね…何とかリラックスして欲しいんですけど…まあとりあえず出来ることをしようかな』
僕は2つのマグカップに、インスタントコーヒーとココアの粉末混ぜて温めた牛乳を入れた
これが彼女の休憩時間に必ず飲む物
カフェオレだと苦味が強くて苦手だという、少し可愛いところが好きで僕も飲むようになった
『Aちゃん、Aちゃん〜？』
｢…あ、よしくん｣
彼女のデスクに優しくコツンとカップを置くと、ようやく彼女が気づいて顔をこちらに向ける
その顔は寝不足で顔色も悪い事が僕にも分かって、うーんと顔をしかめた
『もう、顔色悪いし寝不足でしょ？隈すごいよ？…ほら、休憩休憩！』
｢ん…わかった｣
僕は椅子を彼女の隣まで持ってきて座る
お菓子もデスクの上に置いて、少し密着してみた
彼女はクールという訳では無い、ただ自分に対して危機感が無いしぼんやりとしていて放っておけない
そして何より、僕はもっとお喋りがしたかった
『ねぇ、Aちゃん…もっと息抜きしていいんだよ？何か僕にして欲しい事とか…欲しい物とか？無いのかなあって思ってるんだけど、あるかな？』
｢して欲しいこと…欲しい物…？｣
『うん、だって僕はAちゃんの彼氏だよ？あ、僕が年上だからって気使わなくていいから！彼女のお願いって聞いてあげたいからさ』
彼女はココア入りカフェオレを1口飲むと、うーんと考え込んだ
その時ふわりと彼女の髪から優しい香りがした
ああ、そういえば眠れない時アロマキャンドルを炊いたりするって言ってたっけ…などと考えながら彼女の答えを待った
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
