~END~ ページ17
kwmr_side
背を向けられた、という事は困らせてしまっただろうか
少し不安になって彼女の肩を軽く叩いた
『ごめんなさい、困らせるつもりは…』
｢ああ、もうダメ…恥ずかしい事言っちゃった、河村さんの前だとどうも誤魔化したり出来ないや｣
僕に肩を叩かれた後に振り向いた彼女は、いつもの大人びてミステリアスな笑みではなくて
少女のような無邪気な顔で笑った
｢私は河村さんの事が好きです、でも本当の私じゃ子供っぽくて…クイズとか面白いもの作れないし…だからこうやって不思議な疑問とか質問投げかけたらちょっとは意識してくれるかなって思っていたんです…あはは、どうしよう…涙が出てきちゃった｣
演技してたんです、ごめんなさいと
小さな小さな声で呟くように彼女は言った
｢大人っぽくなりたくて、強がって…答えのない質問をしたら賢い河村さんに近づけると思って…そうしたら河村さん、突然先に命を終えたらどうするかなんて聞くから…そんなの、素直に言うしかないじゃないですか｣
ポロポロと、強がっていた彼女の
近寄り難い彼女の本当の姿が涙と共に現れて
僕はそっとそんな彼女の頭を撫でた
『…僕の事をそんなに思ってくれていたんですね…嬉しいですよ、僕もずっと貴女のことが気になっていたんです、僕に相応しくないだなんて思わないでください…貴女はとても魅力的です』
｢でも…賢くもない、大人っぽくもない…それに、泣いてるところを好きな人に見せたくなかった…！｣
彼女の本音を１つ１つ受け止めるように優しく頭を撫でてこう言った
『僕は貴女の本当の笑顔の方が好きですよ、明るくて元気が貰えます、それに…弱いところも見せてください、僕は好きな人が我慢して苦しむ方が嫌です…心から笑って涙を流して、正直に生きていける人は素晴らしいと思いますよ…だから』
そして、僕は彼女をそっと窓際へと連れて抱きしめた
『だから、僕の隣では正直でいて下さい…月が、綺麗ですから』
｢…死んでも、いいわ｣
窓の外には霞が晴れて綺麗な月が浮かんでいた
僕の彼女も、僕の胸の中でその月の美しさに負けない、霧の晴れた空のように清々しく美しい笑顔でいた
強がりで愛しいかぐや姫、貴女の悩み難題
5つと言わず百でも千でも万だとしても解決してみせましょう
だって僕は、神だから
眠らず姫にユニコーンと子守唄を:ymmt→←フォッグに隠れた輝夜姫:kwmr
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
