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you_side
座ったままの私に拓郎は隣に座ってぐっと近づいた
突然の事に、動けなくなって顔が熱くなるのを自覚した
『…A、泣いてた…？』
｢えっ…い、いやそんな…｣
『涙の跡、ある…ごめん、辛い思いさせてた？俺のせい？』
拓郎の右手は私の顔に触れて、涙の跡を指でなぞった
その顔は少し不安げで、でも綺麗で…どうしてこんな顔をするのかわからなくて
｢…その、えっと｣
『俺な、謝りに来た』
戸惑っていると、拓郎は左手で持っていた袋を私に差し出した
『これ、ホワイトデーのプレゼントやから…開けて』
大きな袋の中には、2つ箱が入っていて
大きな箱の中には何が入っているかは予想ができて、大きな箱の方を先に取り出した
『…そろそろ、靴ボロボロになってる時期やろって思ったから』
箱の中から出てきたのは、淡い水色の可愛い靴だった紐は白くてキラキラしていてリボンみたいになっているし黄色い花のステッチがワンポイントになっている
もう1つの小さな箱には、同じく淡い水色の石が着いたピアス…ここで私は拓郎の姿をもう一度見てハッとする
｢これって…｣
『うん、俺とピアスも靴の色も同じ…前はあんな酷いこと言ってごめんな、実はちょっと嫉妬しとったんよ、赤い靴…山本と同じやったから』
拓郎はすこし恥ずかしそうに私の方を見る、ああ私の彼氏ってずるいな
こんなにもかっこよくて、可愛くて、愛おしい
｢私も、なかなか謝れなくてごめん…あのね、会いたかった…ずっと、ずっと拓郎に会いたかった｣
『…ほんま？めっちゃ嬉しい』
拓郎は私の方を向いて、少し赤い顔のまま優しく抱きしめてくれた
そして、その後私の靴を見て言った
『ボロボロやん、履いて帰ったら』
自然に私の靴脱がせて、新品の靴を履かせる
久しぶに感じる優しさにドキドキして
まるで今、自分がシンデレラにでもなった気分だ
『あと、これも』
拓郎は立ち上がると、キスするかと言うくらい近づいて私の耳に触れた
ピアスのつけてくれたのはわかったけど、顔が赤くなる
｢っ、たくろ…｣
『…可愛い、好きやで？A』
意地悪な顔をして口角を上げる拓郎
でも知ってる、拓郎は優しい私だけの王子様だって
拓郎がくれたガラスの靴で少し背伸びして
どちらからともなく唇を重ねた
フォッグに隠れた輝夜姫:kwmr→←シンデレラにエールを:kwkm
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
