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Aは鞄の中から小さな紙袋を取り出して不安そうな表情で言った
｢夢で拓司さんにこのプレゼントを渡したんですが…プレゼントに書かれている花のことを思い出して｣
『…花？』
｢勿忘草です、この花…悲しい話があるんですよね？そうとは知らずに渡すだなんて、夢の通りに喜んでもらえるはずないと思って、不安になってしまって…｣
俺はその言葉でようやく理解してAに微笑んだ
『大丈夫、心配しないでプレゼントちょうだい？いい事教えてあげるから』
｢いい事、ですか？｣
『勿忘草は恋人達の花って言われてて、ヨーロッパでは閏年に勿忘草を送り合うんだよ！Aは知らなかったから焦ってたんだな、今年は閏年だからピッタリだよ！ありがとう！』
俺がぎゅっとAを抱きしめると、小さな声でAは呟いた
｢私ってば早とちりして…恥ずかしい…｣
『はは、でも予知夢ってすごいじゃん！なんでそんなすごい事教えてくれなかったの？』
｢そ、それは…今までそこまでいい予知夢じゃなくて、明日の天気やご飯がたまーにわかるくらいだったので…後｣
『後？』
俺が質問攻めみたいに顔を近づけると、顔を真っ赤にしてこう言った
｢拓司さんがデートでどんな事してくるか先にわかっちゃって…心臓に悪いんです｣
『へー…でもさ、今回はプレゼントする所までだった？』
｢え、はい…そうです｣
真っ赤な顔で恥ずかしがるAが可愛くて
つい、意地悪してみたくなる
予知夢の中の俺じゃなくて、本当の俺にドキドキして欲しくて
そっと、唇を重ねた
｢たっ…拓司さん…！？｣
『まだ目的地着いてないし、これからもっと驚かせてあげるから』
俺はにやける口元のまま再び彼女と車に乗った
翌日、彼女からのプレゼントと記念写真をもってオフィスでニヤけすぎた結果クイズで少し負けて思った
『俺も予知夢があれば負け無しなのにな…』
なんて、彼女がいればこの人生勝ち負け関係なく、幸せなのだけれど
ファイアー･エンジンは止まらない:sgi→←勿忘草の夢:izw
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エリッサ(プロフ) - もうお任せします！！ (2020年4月7日 3時) (
レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
空屋(プロフ) - リクエストありがとうございます！関係性やお話の内容等にご希望はありますか？もしなければ私が色に合わせてお書きしますね (2020年4月7日 0時) (レス) id: 8e09062377 (このIDを非表示/違反報告)
エリッサ(プロフ) - 初めまして。かわいいお話が多くて素敵ですね！カナリア色でいizwさんのお話を書いてほしいです。もしよろしければお願いします。 (2020年4月5日 21時) (レス) id: 31771c3fff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空屋 | 作成日時：2020年3月12日 14時
