魔女の恋せし想い人 (ページ10)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:7,226 hit

2話ページ10

『久しぃなぁトントン、、、何年ぶりや？』

ト「ざっと10年くらいちゃう？」

森を歩いて３時間、ようやく着いたその家はAの家よりもずっと大きく、整備をキチンとされていた

ト「ん？……なんやそいつ」

トントンはそう言ってグルッペンを指さす

グ「グルッペンだ。随分昔に一度会っている」

ト「あー！あの時の少年か！やーあかんな、人間の成長は早いわ」

たははと笑うトントンは特にグルッペンに返答を求めているわけではないようで、すたすたと奥へと案内する
いつもそうだ。と、グルッペンは思う。魔女や魔法使いは誰も彼もが取っ付きにくかったり、横暴な訳では無い。
しかし幾ら仲が良くなったところで彼らは明確な魔法使いとの壁を作るのだ

少し歩くとお茶菓子のいい香りが廊下の先から漂ってくる

オ「なんやお前、来たんか」

『それはもう！そろそろ頭もいってもてる思て２時間ほど早く来たんよ
まぁ案の定、時計すらまともに分からんようなってもてるみたいやね』

オ「はっはっは、いや残念。折角お茶会が終わった時間にでも来てトントンに怒られればいいのに～、とか思って２時間も遅れて集合時間書いといたのに～」

『あぁ、わざとやったん？てっきりもう朝と夜の違いも分からんようなったんやと思ったわー』

ニコニコと笑う二人には明らかに火花が飛び交っているのをトントン達は溜息をつきながら見守る

と、とその時突如Aの頭上に影がかかる

ｶﾞｷﾞｯｯｯ

ギチギチと音を立てて擦れる金属同士の音がひどく不快になる

「……なんや、お前」

グ「それはこっちが問わせて貰おう」

明確な殺意を持って除くその黒い目に相手は何を思ったのかナイフを下げる

「なんや調子狂うわ」

『ゾム、久しぃなぁ』

ゾ「！おう！久しぶりA!!!!」

『小僧、そない睨まんでもええで、今のは挨拶みたいなもんやさかい』

グ「………誰だ、こいつは」

ゾ「…あー、そいつか、Aの所にいる雑用って」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿小話1＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

コ「なーママ、もし部屋の中に俺やシャオロン、グルッペンとママしか居なくて、誰かを殺さな出られんかったらどうする？」

暇を持て余したらしいコネシマは犬の姿でAに語りかける

『…なんや、そないなこと、うーん、とりあえずコネを殺すなぁ、、、一番に簡単そう安心し、肉はしっかり食べたるさかい』

ニヤリと妖艶にそう魔女は笑う