魔女の恋せし想い人 (ページ5)

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3話ページ5

「やだ、可愛いじゃん」

「いつの間に弟子なんて作ったのよA」

グ「…………」

買い物に行くと行って魔女とグルッペンが家を出て数十分、、、魔女の住む森のもっと奥、太陽の光など入りはしない森の奥に、それはあった

黒衣を纏った女ばかりのその市場は人目で異様だと分かった。
何で出来ているのかもわからない服や食べ物、それを平然と買う女ら、
グルッペンは人目で魔女の市場なのだと分かった

「ホントにかわいい………食べちゃいたいくらい」

ｿﾞﾜｯ

「ほんと」

「見るから匂いしそう…」

一瞬だった、さっきまで女物の服を身に纏う自分をただかわいいとだけ言う女達の目はさっきの愛でるような目ではない
これは……

『あかんあかん、小僧は私のもんやで？それに弟子とちゃう、雑用係』

急に抱き寄せられたグルッペンはと言うと、少し驚きながらもしっかりと自分のものだと宣言した魔女を見る

『あんたも…離れたらあかんよ？…………死にたいんやったらかまへんけど』

黒い瞳に見つめられたグルッペンはただ頷くことしか出来なかった。

『あぁ、でも……確かに美味しそうやねぇ』

グ「っ!!!!」

『ｸｽｸｽ…冗談や』

そう言って笑う魔女はどこか妖艶で、グルッペンは視界に入れることをやめた

『兄さん……来ったよ』

兄「ん？なんや、お前か。この市場に来るのは久しぶりじゃないか？」

グ「………男？」

タバコをふかすメガネの男はチラリとグルッペンを見たあと、兄さんと呼ばれたその男は驚いた顔で魔女を見る

兄「お前…弟子なんかもうとらんのじゃなかったか？｣

『ん～、この服とかどうや小僧』

兄「おい………はー、もうええわ」

てきぱきと決められていく自分の服に文句は言わず、グルッペンは袖を通す

兄「なんや、男やったんか」

グ「おい……」

兄「はっはっは、冗談だよ」

兄「で、最近はどうなんだ？人間とは」

『…せやねぇ、特にこっちになにかしてくることはここ数十年あらへんなぁ』

グ「………」

二人がコソコソとは話す中、グルッペンはこっそりとその場を離れる

グ「だれか弟子にしてもらえるやつに変えよう」

適当に市場を散策するグルッペンは、一人の女に目をつける