魔女の恋せし想い人 (ページ29)

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自傷無色12 ページ29

『……えぇよ、私が覚えててあげる。魔女の寿命も信仰しだいで半永久的に生きられるあんたらにとっては少しの間かもしれんけど……私が死ぬまで、覚えていてあげる。』

その言葉が引き金となったかのように、自身に力が戻っていくのがわかった

コ「…魔女」
シ「…………」
『んふふ、そないビックリせんでもええよ……大丈夫、約束や
さて、珍しいものも見れたし、帰ろうかな』

ふわりと体を宙に浮かせて、魔女と名乗った女は空高く飛んでゆく

コ「………」
シ「………」

『ふ～ふ～ふふ～ん……って、なんやあんたら、付いてこんでもええて、』
コ「ついて行きたい」
シ「幸せにするから、貴方を、だから」

すると少しムッとしたように魔女は二人を見たあと口を開いた

『私は、あんたらに幸せになれって言ったつもりなんやけど？？』

二匹は驚いて目をぱちくりとさせたあと、花が咲いたように笑った

コ「っ、なら！あなたについて行くことが」
シ「俺たちにとっての幸せだ」

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私(魔女)が生きているだけで、何億人もの人々(にんげん)が悲しんで、

私(魔女)が居なくなれば皆(人間)は笑う。この世界は、そんなふうに出来ていると思ったのに

私という存在で

お前達は喜ぶというのか